学童保育保護者説明会(ナマの声が聞けた場)

三宅町あざさ苑学童保育保護者会説明会

18時よりの説明会に、保護者として行ってきました。出席者は40名ほどだったでしょうか。
町の説明は担当部局からして下さいました。

説明された内容は、我々議員にあった説明と同じものでしたが、学童保育の移動があった後だったので、さらに踏み込んで説明された内容があり追加説明は下記のようなものでした。

  • 現在行われている事業(そろばん教室や和太鼓教室、習字教室)については、さらに詳しく、そろばん教室と習字教室は、あざさ苑で12月中に再開する予定。和太鼓教室については代替施設がないことから中止。
    来年度以降は、開催場所の用意が出来るか不明なので
  • 小学校の空き教室で急遽、学童保育を行っているが、このまま継続して小学校で行うつもりはない。
    しかし、今まで行っていた つながり総合センターを改修して学童保育を再会する事はない。ついては小学校付近に新しい施設を建てたい
    ⇒我々、議員への説明でも志野町長は言ってたのですが、まだ個人の考えというだけだろうとあえて書かなかった「小学校付近に新しい施設の建設」という考えは志野町長個人の思いではなく、今後の町の方針として説明されていました。

学童利用者に子供をあずけている親は仕事をもっている親なので、18時を過ぎてからも人が増えていた状況でした。
出席者のほとんどが女性(子どものママさんたち)でした。
意見をまとめてみます。

  1. 「それはそうだ。もっともだ。おかしいだろう」という意見。
    • 「なぜ学童の建物の耐震診断は遅れたのか」という問いに対し、「予算がつく時期が遅かった。担当課としては要望を挙げていたが、幼児園、小学校が先になされ、学童時の施設は後になった」という回答に対して。
      ⇒ あの施設が古く耐震強度が足りないだろうということはわかっていたはず(どれくらい足りないかが想定外だったとしても)毎日子どもたちが利用していた施設であったので、幼児園・小学校と同じレベルで扱うべきだった。
      耐震調査が遅れたという点からは、町は、子どものことを考えているとは思えない。
      ⇒(議員目線から)予算内容、人員配置などから、幼児園のことを重視していることはわかる。
      だが、幼児園を卒業した子どもたちは次に小学校へ進学する。
      町として『子育てを重視している』という感じないのは、おかしい
    • 後回しになった耐震調査で、結果が出た途端、予想外の数値ということで次の日に場所を移す、という対応は、なんの説明もなく不親切。混乱を招いただけ。
      また業務委託している「ひまわり」さんへ今回の耐震強度不足での対応を相談することなく、独断で町として対応を決めたことはおかしいのではないか。(そういえば、三宅社会福祉協議会、会長の突然辞任事件の社協の運営に関しては「業務委託でまかせている、町としては特段の関与はしない」というような立場を取っている。明らかに矛盾である)
    • 親は仕事をしているので子どもを学童でみてもらっている。今の学童では19時まで対応してくれている。18時からの説明会はキツイ。後から参加する人の為にも、今回の説明会の話の内容をまとめた資料を配布すべきではないか(なんの資料もなく口頭説明だけだったので、後から来た人が先に説明があったことも尋ねていたため)
    • 「危なかったのですぐに移動しました」、「小学校近くに新しい施設を建てて対応したい」ということだが、なぜ決定事項の報告だけでなのか。なにかやろうとする前に、我々の意見を反映する場を作ってくれないのか
      ⇒(議員目線から)勝手に(強引に)、計画性がなく(行き当たりばったり)、という感じは、ここだけでなく町政に対してもしばしば感じる
  2. 学童保育そのものに対する意見
    • 土地を買って新しい建物を建てる、という意見に対しては、なぜこの時代に箱ものを作るのか? という共通認識があった
    • 今あるつながり総合センターは機能が整っており学童事業に適している、今すぐに出て行かないと倒壊する恐れのある建物をそのまま放置するのもおかしく、どうせ壊すのであれば、その場に建て直してくれ、との意見も多かった。
      新しく建造するにしても今の規模より小さくなるとの説明だったので、今のつながり総合センターを壊すのではなく、特殊な補強工事で同じ規模を維持することは出来ないだろうか。
      また現在のつながり総合センターの横の公園に、新しい建物を建て、壊す建物の場所を公園化するなどして、今あるモノを有効活用すべき対応を考えるのが先ではないか? なぜ学校近くに土地を買って、という話になるのだ
    • 「『学校の近くに学童を作って欲しい』という親の意見もあるので、新しい土地を購入して新しい建物を作る」というのは飛躍的過ぎ、あまりに短絡ではないか、「学校の空き教室を利用して学童をして欲しい」というのが一番多い意見ではないだろうか。
      我々の小学生時代は、3クラス4クラス5クラスもあったしかも40人で1クラスだった。
      「小学校に空き教室がない」という話は信じ難い、本当に小学校と協議したのか? 縦割りの行政を越えなければいけないのではないか
      ⇒(議員目線から)現在トレンドの町づくりは、いかに運動をさせるかというコンセプトを取り入れること。
      「近くて便利」ではなく、「すこし遠いから歩かなくてはいけない」「歩くのが楽しい」「車では行けないので自転車や徒歩で」という町づくりがある。そうすることによって健康寿命を延ばす町づくり。その視点からは学校の近くというのはナンセンスだ。子どもたちに、もっと歩いてもらうことも大事なことだ。
      また、今後10年20年先には、少子化がもっと進む。
      新しく建築する建物には、学童の機能だけでなく多目的な機能を持たせる必要があるはず。
      そういうことを考えると、公共の建物が多い小学校付近にさらに公共の建物を建てるのでなく、今ある「つながり総合センター」の土地に公共施設を立てる方が、但馬の駅からも近く他地域の人の利用なども考えるなら、町全体にとって有益な可能性は大いにある。

ナマの声が飛び交う貴重な場でした。
森田議員、辰巳光則議員も来られていました。
他の議員さんたちも、本気で三宅町の子どもたちとその親たち、未来のことを考えるならナマで聞くべきだったかもしれません。
ここで聞けた利用者(住民)の生の声が活かされないままの行政だとしたら、オカシ過ぎます。
我々、議員は頑張らなくてはいけません!!

現在の方針を出した町長に一言、言うとしたら
「ちゃんと住民の声を聞いてから、町の方針を出して下さい」でしょう。間違いなく。

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