2019.10.03 議員視察 茅野市民館

本日(10.3)朝の7時出発で、長野県茅野市(ちのし)の市民館に視察に来ています。
議員の視察です。予定つかずで3名欠席、7名の議員による視察です。

http://www.chinoshiminkan.jp/

三宅町で作る複合施設の参考にするための視察です。



自治体の規模が違う、駅近という立地条件が違う、かけられる予算が違う、などなどで参考になるかーというよく聞く思考停止の議論を言われる方は今回はおられないと思います。
感じたこと、気になったことをメモっておきます。
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運営は、茅野市が100%出資の株式会社が行なっており、その会社の取締役が説明をしてくださいました。ありがとうございます。

ここの複合施設は、アート(芸術、劇場、コンサートホール)ということが1番のテーマの施設。
しかし、閉じた施設でなく、住民さんに開かれた施設で、ここを使って何かをやりたいという人たち(自治体の内外を問わず)には、思いっきりオープン。
オープンであることをアピールするための仕組み・仕掛けは、常に行なっている。
住民さんからの提案(こんなことをやりたい。あんなことをやって欲しい等など)は、とても大事に扱っておられる。
なんでも言って、なんでもやって、という姿勢。
プレオープン企画で、舞台装置の設置を住民さんと一緒にやるなど、
「何をやっとんねん?」という人たちをも巻き込むことには尽力し続けておられる。

施設の規模(大きさ、予算)は、自治体の規模から見ると大きいと感じるが、住民さんの施設ということが、はずせない大項目。
「アートを活用して住民さんを巻き込む(住民さんが主体となる)」ということは、
先の読めない時代に、自分の頭で・自分の体で、自分たちのことを考え・行動するための先行投資(教育?)である、という明確なビジョンがある。
だから、そのビジョンが曖昧になり、打ち出せなくなったときには、
『この施設は我々の自治体の身の丈に合っているのか?』『ランニングコストをかけすぎだろう』という議論が出てきても仕方がない。
(我々は、住民にさんに開かれたアートの場所・企画を、提供し続ける宣言)

利用者は、体感的に、「自体内:自治体外=4:6」くらいかと感じる。
税金を投入している施設なので、自治体内の利用数を増やせという意見もあるかもしれない。
しかし、自治体外の利用者は「風」だと考えており、風が吹くことによって、内部への刺激・内部の流動性につながり、循環が起こり、新たな自治体内の利用者の獲得・現状以外の可能性・気づきの発見になる、と考えている(どこまでオープンにするかという問題への一つの回答)

住民主体・住民参加も大きな項目の一つ。
施設の建設前から、この課題に取り組まれている。
この仕組みや取り組みには非常に興味があるが、
論点の広がりに対する収束の仕方が、今の三宅にとっても、最大の課題だと感じている。
これをうまく行わないと、公の機関にありがちな「標準性」に流れて、『どこにでもあるもの』にしかならない危険性がある。
「どこにでもあるものであれば、別に三宅にあってもいいけど無くてもいいよね」ということ。
この点については、『地域の特性を活かして』『その土地の魅力は何か分析して利点を伸ばす』と語られていたと思う。
「いい点に気づかれましたね」と松本議員の質問への回答では、
建築が終わるまであった「運営委員会」と、グランドオープンしてから実際に運営を行う団体(指定管理者の株式会社地域文化創造や、NPO法人サポートC)とは、直接の繋がりは絶ったとのこと。
広がりすぎて着地点を見つけにくい状況を収束するために、決定権を持った別団体の立ち上げということで乗り越えたようです。

説明してくださった辻野取締役の話と私の理解はズレがあるかもしれませんが、とりあえずメモ。
取締役の第一印象はオシャレ、スマート!
話を聴けば聴くほど、プロだわーと引き込まれて行きました。
頑張って欲しいです、茅野市民館!

視察の受け入れをして下さった茅野市の議員さん、職員さんにも感謝です。

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