講演があったので聴きに行ってきました。
山崎亮さんはまちづくりの書籍などで知っていましたが、生でお会いするのは初めてでした。
金谷勉さんは、申し訳ありませんが、存じ上げていませんでした。
ともに「町づくり担当です。」「モノづくり担当です。」と自己紹介されていました。
話の内容は、なるほどと感じるものでした。
しかし「今日、朝からグローブ職人さんの所を二軒訪ねて、この施設に来たので、三宅町のことは、その二軒の職人さんの工房とこの新しい施設についてしか知りません」と、お二人ともおっしゃっていて、もっとわが町を知ってもらった後に、町づくり、モノづくりのスペシャリストから、三宅町についての話を聴けたらどんな内容になっていたのだろうと考えました。
近所の会場にスゲエ一流選手がやってきて、一流の素振りを見て、へー! スゲエ!!と感心した。
しかし、その感心と感激は時間とともに薄れていった。。。
そんなふうになりそうなので、聴いた話を忘れないようメモっておきます。
我が町づくり、我が町のモノづくりの参考になるかな。
この日に聴いた内容を( ..)φメモメモ
三宅町でグローブ作りが始まって今年で100年
この100年間、職人が集まって一緒に何かをしようというのは初めて(そうなんや)
町づくり(地域づくり)は、
1,どう使いたいか(何をしたいか)聴く
2,意見の反映(工事期間中は使う活動の練習)
3,活動する(言うからには行動)
町民が町民をもてなす。滋賀県草津川跡地公園の活動
公園で住民が何か活動をやっていると、
↓
私たちもやりたい、という人が出てくる
↓
サポーターが支援(活動が広がる)
職人の工房を開放している所が多い。
よその同じような業者を見に行く(出稽古)
(グループ内の考えでは広がりがない)
売れないけど、誰も要らないけど、それ面白そうという商品を作ってみる。
地域の人の声を聞く。
まぁ売れない。ヒットはしないだろうが、そういう無駄を行うことで、何かが生まれる可能性がある。
地域の人が応援してくれる。
「エプロンの腰の部分が擦れてすぐに傷むから、そこを皮で強化したエプロンを作ってみて」
実際に作ってみると強度はいいが、皮は水に弱かった。。。など失敗を繰り返せばよい。
地域の人の声を聞くことで、地域の人が応援してくれる商品が誕生する可能性があがる。
グローブの皮で鉛筆立てを作ってみる。役場の鉛筆立てはすべてそれに変える。
決して〇〇〇などの通販で買ったりしない。地域を挙げて応援する。
地域の中でお金を回すことを考える。
イギリスのXXXX(聴きそびれ。鳥取くらいの町)でやった実験。
「地域でお金を回したいが店がない」という住民からの質問への回答。
店がないなら必要だと思う店を作ることを考えてはどうですか? 飲み屋、雑貨屋。
起業したいという若者は大勢いる。
ただし、イチかバチかの博打を若者にさせるのではなく、地域が全力でささえること。
店を作る前に、大人が必ずその店で買うと約束すること応援すること。
そうすることで、イチかバチかの博打でなくなる。売り上げの想像が出来ればチャレンジするハードルはぐんと下がる
この部分の話で私は、近所にあったスーパーがなくなったことや、今でも「店を呼んで来い」という住民さんを思い浮かべました。
石見駅前にもスーパーがありました。
石見の中町(?)にもありました。
私のすぐ近く西石見にもスーパーがありました。
全部なくなりました。
私の母親の実家もつい先日まで食料品やおやつを売る小さな店をやっていましたが店を閉めました。
「近所に店が欲しい」というのは誰かがやるのでなく、「自分たちの店を作る、支える、守る」という意識がないとイカンですね。
何か始めるならスモールスタートから。
小さく始める。一本にしぼらない。そんなスタート。
職人になりたいという問い合わせはあるが。。。
グローブ一本で生計を立てる、というのはリスクが高い。
飲み屋をやりながら、グローブ職人。町に足りない店の運営をやってもらって、町を挙げて(住民をあげて)応援する。
空き家活用。リノベーション。
単独雇用は難しい(その新しい職人の卵の人生を背負うことになるのはハードルが高い。師匠と弟子の一対一の関係だと煮詰まる)
組合の存在意義を問い直す(個人でできないからこその組合。寄り集まり)
緩やかな雇用。
野球をやっている若者でも、野球をやることにしか興味がないという子でなく、その道具に愛着を持つ子は少なからずいるはず。その子たちをどうやってグローブ作りに引き寄せるか。
やめた職人さん、工房、機械、が残っている。グローブ大学。2週間の職人体験など、気軽にグローブ作りにふれる機会を設ける。
「早く行きたければ一人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」