2021.10.26【研修】地域公共交通 加藤博和 講師(忘備)

地域公共交通 についての講義を聴きました。
講師は、加藤博和さんです。

首長をはじめ、職員さん、地域のリーダーに、ぜひ聴いてもらいたい内容でした!!

地域の命運を左右する政策に地方議会はどう向き合うべきか?
と刺激的なサブタイトルがついています。
受ける前の思いとしては、
「地域の命運を左右する」というのは私も感じており気になります。
「地方議会はどう向き合うべきか?」
ウチは議会として向き合えるかぁ????と感じています。

まずは、講義を聞いた大きな感想。
先生の話された視点で、公共交通を見ていなかった。話を聞きながらなるほど、と何度もうなっていました。
公共交通と楽しい町という視点が結びつくのが感動的でした。
自らの知恵とするために、復習してみます。

まず、公共交通に対する施策について間違っている考え
× 高齢者などを対象にした福祉政策である
× 高齢化によって利用したい人が増えてくることに対応すべき
× 国や交通事業者が主体的に取り組むべき
× 収支率(利益)で判断すべき
× 自動運転を導入すれば改善できる。
× 自動運転が普及すれば不要。
× 鉄道廃止は絶対にダメ
× 地域の要望をしっかり取り入れることが不可欠

これらの考えかたが全部間違いです!って。
さぁ、なぜでしょうか・・・
ヒント:
公共交通の問題=「単なる移動手段の問題」ではない
めっちゃ便利な今の車での移動。車に乗れなくなったら公共交通を利用しますか? ギリギリまで車に乗って、いよいよ車に乗れないって時は、身動きすら不自由な時ではないですか?
ということは、公共交通の問題って、どういう問題?

そうそう、海外では、「地域公共交通は赤字」ってのが当たり前らしい。
儲からんけど必要だから公共でやってんでしょ、みんなの交通じゃないですか。
あって助かる地域交通。税金で支えあって当然やん という発想らしいです。
「車で移動できるからワシャ要らんわ」という人が多いから、黒字じゃないとアカンみたいな発想に日本はなるのかもしれません。じゃどうする?

———
講義を聴いていて、あれ?なんか国からの応援があるみたい。うちの町はどうなってるんだ?と思いました。
後から調べました。田原本町と、川西町、広陵町は取り組んでいるようです。(広陵町も記すのは国保中央病院を視野にいれています)
三宅町は?
「試算すると、町内バスは赤字を垂れ流すので、タクシー券にした」という話は聞いたことがあるが、ここにつながってきている気がします。
タクシーも公共交通ですが・・・大丈夫かな。うちの町
余談:国保中央病院もこの補助金を取るべきだと思う。病院の会計待ってる間に近くのオークワまで行けるよ。診察ついでに買い物OK便にすれば、間違いなく地域公共交通です。病院だけでも地域公共交通やけど

(なな、なんと! 加藤博和先生(先生と呼ばせていただきたい)から直接コメントをいただきました。制度は少しずつ変わっていっているようです。ネット検索して、気になるところを私がコピペしただけなので、今も有効なのか等、調べる必要ありです)↓↓↓↓↓↓

「地域公共交通」に関する計画を立てて、協議会を作ると、そこに助成がおりるらしい。

平成19年に出来て、平成26年に改正があって、という経緯があるよう。

地域公共交通活性化・再生総合事業に関するQ&A
Q5 利用者・住民、商業施設、事業所、観光事業者、病院、学校等の公共交通事業者以外の者が実行する取組みについても、総合事業費補助の対象となりますか。
A5 法定協議会が実施する取組みという位置づけがあり、地域公共交通の活性化・再生に資するものであれば、補助対象となります。

地域公共交通協議会は、ワークショップ形式で、公共交通を利用する人も利用しない人も、性別も、年齢も様々な人が参加して、様々な意見を聞く。
それを公開の場で(密室はダメ)、熟議(シャンシャンで終わるはダメ)が必要! なんて言ってました。
「皆さんの町にも、ありますよね?」と講師から言われて、え?ウチにはないぞ?と疑問に思いました。

講義から、こういう「地域公共交通会議」はアカンぞ! と先生。
私は「地域公共交通会議」ってなんや?? と思っていました。
他の会議にもあてはなりそうなので( ..)φメモメモ

1. 年間予定がなく開催が行き当たりばったり
2. 協議事項があるときしか聞かない(のでシャンシャンにしたい)
3. 事前に委員への資料配布をしない
4. 開催通知や決定事項を地域住民や利用者に分かる形(広報.webはもとより、停留所や車内など目の届くところ)で提示していない
5. 開催時刻を公共交通の時刻に合わせない(開催通知に書く。駐車場無料券を出すなど論外)⇒地域交通を利用せい、ということみたい
6. 傍聴者がいない(PRしていない)
7. 住民・利用者代表がしゃべらない(しゃべりやすくする工夫をしていない)
8. 現場を知らない委員に見せる、体験させる機会をつくらない(パスは会議室で、なく現場を走っている)
9. コミパスやデマンドしか扱わない(事業者路線は話題にもしない)
10.規定の委員しか集めない

この程度のことをやっていなくて、「この制度はうまく機能しない」って、当然でしょ
バス路線廃止などの重要事項を書面協議で済ますなど、会議をなるべく開かないという発想は言語道断。やる気あるのか?
(先生の資料に書いてあった言葉です。私の言葉ではないで)

———-
あとはメモ

国として「地域公共交通」を支えることをしており、田原本町と広陵町はそれにのっとって、計画を作成して、協議会を作ると協議会に助成がおりるらしい。
地域公共交通に関する国の政策
平成 19 年に「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(平成 19 年法律第 59 号。以下「地域公共交通活性化再生法」という。)」を制定し、市町村が地域公共交通総合連携計画を策定し、地域公共交通
の維持・確保や利便性向上に取り組むことを促進する制度を整備した。
その後、平成 26 年に地域公共交通活性化再生法を改正し、①まちづくりと連携し、②面的な公共交通ネットワークを再構築するため、「地域公共交通網形成計画」を法定計画として規定した。また、バス路線の再編等を実施する「地域公共交通再編事業」を創設し、その実施計画について国が認定し、法律・予算の特例措置を適用することにより、計画の実現を後押しする制度を整備した。
令和2年6月には、公共交通の修繕や移動手段の確保に取り組める仕組を拡充することなどを目的に、「持続可能な運送サービスの提供の確保に資する取組を推進するための地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律」を公布している。
その他、地方公共団体が中心となって作成する地域公共交通計画などを通じて、地域の移動手段の確保・充実を図る取組について支援している。

タクシーも公共共通。忘れがち

おでかけ(目的在り)移動とは違う。

地域交通は走ればいいってものじゃない。楽しい!出かけたい!が大事。

地域交通に関するアンケートで需要の把握はできるが、ニーズの把握は無理。
車に乗っている人は、どこにでも行けるのでニーズがない
車に乗れない人は、どうせ病院くらいとあきらめんているので、ニーズは限定的。
もし、自家用車がなかったら・・・

地域をわかっていない外部コンサルに投げてもダメ

車に乗れなくなったら、公共交通に載りますか?
ありえない。車に乗れなくなった時が、動けない時。

コミュニティーバスとは、コミュニティー(地域のつながり。地域をつなぐ)のバス
猿マネはだめ。地域のニーズは?把握している? 形から入るのはダメ
地域と事業者と自治体で作るのがコミュバス
○○交通さんやってくれ、我々もやるから、これがコミュニティー。対等の関係が大事。10の要望よりひとつの利用。

地域公共交通計画、地域公共交通会議

お願いは聞かない。
お願いより利用。このバスに、この電車に乗りたいと思うニーズをどう作るか。

ワークショップへの参加者は、公共交通に乗る人も乗らない人も、年齢もいろいろ。様々、両方いる方が良い。

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