無投票を考える【報酬が少ないから若者が立候補しないのか?】

「無投票を避ける」という名目で、どうしたらいいいと思います。
という質問をすると
「もっと議員の報酬をあげるべし」と言う人がいます。
「そうでしょうか?」という問いかけです。

感覚で物事を判断することは間違うもとです。
感覚を常にアップデイトしているのであれば、そうでもないかもしれませんが。
また、エビデンス、エビデンスと言うつもりはありませんが、せめて事実を確認してから、次を考えないと、権力を持つ人物が、自分の感覚だけの判断で物事を決めると被害を受けるのは自分以外の人です。

三宅町の議員報酬(年収)は、422500円です。(422万5千円)
副議長は、455000円(455万円)、議長は5443750円(543万3750円)です。
条例で決まっています。
三宅町議会議員の議員報酬等に関する条例

事実を見れば歴然なので、何も言いませんが、
「議員報酬を上げれば、若者が立候補しやすくなる」は間違っています。
まず、女性が視野に無いことがわかります。
そして、若者というのは何歳くらいを指しているのかも不明です。
「自分の知っているあの若者(個人を指して)は、議員報酬が安くて立候補しない」と言っている。ならわかります。
その特定の若い人の話を、若者全体の話にするとおかしなことになります。

平均年収 年代別

若者でなく「お金が欲しい人が立候補しやすくなる」です。
「お金が欲しい人」が悪い人とは限りません。
しかし議員という仕事は「楽して儲けたい人」は、住民としてご遠慮したい。
議員が楽をすることには、
「住民に情報を公開しない」
「何かやってる感を出しながら何もしない(住民には見えてこない)」
「役場の決めることはすべて賛成。反対などしない」などなどが頭に浮かぶからです。

「ちゃんと議員として活動する人に、それなりの報酬を払うのは当たり前のこと」
ですので、「議員の仕事、議会の役割をはっきりしておきましょう」と言いたい。
「議会基本条例の制定」などが、まず必要なことです。
本当は「議会基本条例」などあっても守らなければ意味がないので、ちゃんと議員さんが働いて議会が役割を果たしてくれていたら問題ないのです。
そして、その役割を果たしているかどうかは、議員自身が判断するのでなく、住民が判断すべきです。

議員報酬だけみれば、女性はどの年代でも議員をめざすことになります。
しかし、町村議会議長会での報告でもあるように「議員報酬と女性議員の割合は関係ない。あるのは定数だ」となっています。


「一般的に「年収」とは、社会保険料や源泉所得税、その他の控除(住民税や積立金など)が引かれる前の「総支給額」を指します。面接で年収を聞かれた際には、総支給額を答えてください。」

https://doda.jp/guide/heikin/age/」より
平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)【最新版】(2021年12月)

年齢 平均年収
全体 男性 女性
20歳 271万円 294万円 254万円
21歳 272万円 290万円 258万円
22歳 276万円 289万円 264万円
23歳 291万円 305万円 279万円
24歳 319万円 334万円 303万円
25歳 341万円 358万円 323万円
26歳 360万円 379万円 338万円
27歳 376万円 400万円 347万円
28歳 388万円 413万円 354万円
29歳 398万円 423万円 362万円
30歳 407万円 435万円 365万円
31歳 416万円 447万円 369万円
32歳 425万円 457万円 373万円
33歳 433万円 469万円 374万円
34歳 441万円 478万円 378万円
35歳 450万円 488万円 387万円
36歳 463万円 505万円 395万円
37歳 465万円 509万円 394万円
38歳 471万円 518万円 395万円
39歳 474万円 528万円 390万円
40歳 485万円 539万円 402万円
41歳 493万円 548万円 405万円
42歳 491万円 549万円 400万円
43歳 496万円 560万円 394万円
44歳 500万円 561万円 402万円
45歳 504万円 568万円 404万円
46歳 502万円 568万円 398万円
47歳 515万円 578万円 405万円
48歳 514万円 575万円 409万円
49歳 533万円 601万円 410万円

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