ヤングケアラーの現状と必要な支援 堀越栄子
ケアラーとは、無償でケアする人たち
18歳未満がヤングケアラー
大人が担うようなケア責任を引き受けている
・調理(この子がいないと家族がご飯を食べられない)
・認知症のおじいちゃんを孫がみている
・外国人の親などコミュニケーションの取りにくい家族の通訳
・働けない親に変わって働く
・服薬管理
ヤングケアラー(子どもケアラー支援)18才まで
若者ケアラー(18才から30才)
外国では25歳くらいまで、社会に出る
18才未満(児童法でいくのか)、歳の設定は、今ある法で区切られている
見えにくいケア
(自分の気持ちを抑えて相手に合わせる。
辛抱強く相手の話を聞く。
徘徊について回る。
相手に自分を抑えて合わせると、自分が本当に何を感じているのかわからない。
自分の気持ちがわからなくなる。
⇒ 感情の発達ができなくなっているという影響
「お手伝いをするのは、良いことだろう」という意見。
家族が助け合うのは良いこと。
良い子のお手伝いを超えている。
お手伝い = 年齢や能力に見合っている。(親の判断があり。見守りあり)
ヤングケア = やらないという選択肢がない。明日テスト。一日の拘束時間が長い。何年にもわたる長期間。
一人一人に聞かないと、お手伝いなのか、ヤングケアなのかわからない。
50年で12才ほど伸びた寿命。
健康寿命を超えるとどこか悪くなるのが普通
ケアをする人が増える
しかし、世帯の人数は減っている。
主たる介護者の7割は家族
社会が大人がおいきれないケアを子どもが負担
全国調査より
教員の情報
新潟県南魚沼市446名(60.8%)2015年 25.1%がケアラーと思われる
神奈川県藤沢市1812名(60.6%)2016年 48.6%が
ケアラーが大きくなってくると、家事のケアが多くなってくる。
平日より休日になるとケアの時間が増える。
認知症のおばあちゃんの家にいき、ずっとゲームをしていた。
ケアラーがやりたくても出来ないこと。
特にないも多い。年齢が上がるほど「特にない」は下がる。進路の変更が出て来る
同じライフステージに居る子よりも、出来ることが少ない
ケアについて話せる人がいない。年齢が上がるほど上がる
相談しないのか。「相談しても状況が変わるとは思えない」という答えも年齢が上がるとともに増える
相談はハードルが高い。まずは話ができるということ。
大人に求めること。
小学生:特にない50%(年齢とともに減る)
ケアラーは説明されずにケアをしている場合も多い。
自分のせいで良くならないのかもと悩むケースもあり
高校生のお父さんが脳溢血で倒れたと高校生が役場にいった。
役場にいったら「お母さんと来てください」と言われた。
その子は、まだ介護保険が受けられないと思ってしまった。
良いこともある。しかし
事例
16才から23才まで、認知症の祖母を介護
正直、誰かに代わって欲しかった。
具合が悪くて、高校を中退している。
具合が悪いことを同居とみとめずにすると、自治体の判断で介護サービスが受けられるが、その時は受けられるサービスがなかった
教員が相談にのる。遅刻OK、欠席にかんしては補習
ケアマネ、週一訪問
ホームヘルパーが親代わりをした
支援しないと社会も困る
結婚してください = 親を見てください なので言いにくい
ケア以外に知らない。自己評価も低い
ケアがいる人へのデイを増やしてくれるが、それはケアの継続を前提にしている。
ケアラーに対する支援ではない。
子どもがケアすることを否定しない
⇒ かわいそうだと言わない。親が好きという子もたくさんいる。兄弟がかわいい。と思っている子もたくさんいる
ヤングケアラー
見ようとしても見えにくい存在
・家族のことは家族でしないといけない
・家族の役に立ちたい
・家族のことを知られたくない
・日常になっており自覚がない
社会の側
・介護は家族がするもの
・介護は大人がやっているという思い込み
・お手伝いは良いことという思い込み
・悩みを聞いたりできる場がない人がいない
介護サービス提供機関の考え方
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全部自分で頑張るのは自立ではない。
必要なときに他人に助けを求めることが出来るのが大切
他の人に話したか?
仕組み(制度)がない。
みんな少しづつ手を伸ばしてやっている。
目の前の老人に気を取られて、ケアしている人の方に気がいかない
子どもの権利を守るという視点
子どもの健やかな育ちという視点
自治体で出来ること
今年度より国の予算がついている