議員研修2(世界情勢からわがまちの未来をつくる)

外国人受け入れと多文化共生社会の実現
佐々木聖子さん

外国人の増加しているグラフの確認。
ピーク1:H20年:リーマンショック
ピーク2:R1年:コロナ

しかし、いったんピークを経て、さらに増加している。
2024年の人口統計から、外国人の人口が現れた。2060年代に10%を超えるという予想

外国人率が一番高い自治体は、北海道の新カップ村
なぜかというと、大きなリゾート施設がある。20数%

第二位:大阪の生野区:在日韓
第三位:群馬県大泉町:ブラジル人が多い 20%(5人に一人が外国人)

今:341万人
中国人:1/4
ベトナム、韓国、フィリピン、ブラジルと続く

在留資格別
永住者1/4、技能実習、技人国、留学、家族滞在、定住者、特定技術
入管法:
1.日本はこういう外国人は受け入れない(5条)
2.こういう外国人は日本に居ては困る(24条)
3.政策的な条文(在留資格を宣言)
技能実習、特定技術、
昔から日本は単純労働者を入れないと言っているが、それに当てはまる在留資格がないという意味。

在留資格は、全部で30くらいある。数え方によって異なる(1号2号・・イロなどある)

在留資格が大きく二つのグループに分かれている。
1.その外国人がどういう活動をするか。活動に着目(グループ1)
働く関係の資格、働かない資格(留学生、観光客など)

2.身分や地位に基づく在留資格(グループ2)(活動には着目していない)
日本人と結婚している人、日本の血を引いている子(ただし3世まで)

日系人の方は働きに来ているわけではない(日本人の血を引いているから受け入れている。日本で何をしても良い)
2世の人と3世の人は在留資格が違う。
2世(日本人としての資格)、3世(日本に定住しても良いという資格)

グループ2は単純労働をしても良い。
グループ1は単純労働をしてはいけない。

30ある在留資格のうち、グループ2は4つだけの在留資格。残りはグループ1

$日本は移民を受け入れているか??
バイデンが言った「日本が元気がないのは移民を受け入れていないからだ」
そもそも移民の定義って??

日本に居る外国人の1/4は、定住者。
移民というのを、はじめから日本を終の棲家とすると決めている人と定義する(入国の時から永住すると決めている人)と、日本は移民を受け入れていない。

在留資格で日本に来てから永住者となるパターンしかない。=「移民を受け入れていない」とも言える。


日本のこれまでの外国人の受け入れ

受身的(1990年代まで) 座していても日本を目指してくる国だった(じゃぱゆきさん、)

積極的受け入れ(2000年ころ)来て欲しい人を引っ張りだした。(今まで受け入れていた人をさらに受け入れる)

2015年ころより 部分的能動的受け入れ(EPA看護師)(今まで受け入れしていなかった業種を受け入れるようにした)

2019年に、初めて労働不足を補うために人材を入れると宣言(特定技能)それまでは国際貢献と言っていた。

受入施策と並行して、多文化共生施策の変化
在日コリアンの社会運動

外国人集住都市の取り組み

2006年 多文化共生推進プランができた

2018年特定技能制度ができたと同時に、外国人材の受け入れ共生のための総合的対応策ができた

昨今の動き(資料5ページ)
共生社会の3つのビジョン
1.安全安心な社会 2.多様性に富んだ活力ある社会 3.個人の尊厳と人権を尊重した社会

国際的な人材獲得競争が熾烈化
選ばれる共生社会のモデル案

実習生が逃げ出す。
留学生がメンタルをやむ
背後にあるキーワードは「こんなはずではなかった」
これを避けるには。

情報共有。
例:北海道は寒いと聞いていたが、氷点下30度とは聞いていなかった。耐えられない

質問

愛知県の豊橋市の議員から
外国人の労働者が、安心して働ける。
制度をシンプル化することは国がすべきでは。
日本人が英語をあまり話せない。閉鎖性が強い。どうするのが良いのか

>受け入れ前の会社で、日本人の従業員に良く説明をする。
なせ受け入れるのか、何をしないといけないのか、何をしてはいけないのか

技能実習生制度が、育成制度に変わる。日本語教育の部分が一番変化
3年間ずっとポケトークで会話していた。と聞いたこともあるが、アカンやろ

日本人の側も優しい日本語の勉強というより気遣いが必要。
例えば、二重否定を使わない。カタカナをなるべく使わない。
擬声語をなるべく使わない。

努力というと反発があるかもしれない。気遣いが必要。

仙台市議会議員から

仙台市は多文化共生の準備を始めた
自分たちの文化を知って、他者の文化も知ることが大事だと思う。
宗教について違いが大きいと思うが、日本の宗教観との違いをどう考えたらよいか


自分のところの文化を知るというのは大事。
手取り足取りはするが、自分たちのルールはきっちりと伝える。(自分たちのことを伝えるには、自分を知ることが必要)
通訳を入れてきっちり伝えることが大事。
大泉町の例。今の問題は、ごみと騒音(30年たってもこの問題)
やりたくないけど、カメラをつけている。日本人の住民が納得するため
安全・安心につながる(一番大事なこと)
やりたいようにやらせるという話ではない。

長野県の上田市の取り組み
初めの一か月の間に、文化的なイベントを行う。(地元の方々との交流。織物工場との交流)
支援してくれる人、かまってくれる人がいると知ってもらう。

技能実習生でインドネシアの人はイスラム教の人で、宗教的な部分は受け入れるのが良い。やってはいけないこと(禁忌)などもあるので知る必要がある。不適切な内容をやってしまうと
宗教に関しては知識がたまっている。
最後は個人の宗教観となるが、しっかりと話(コミュニケーション)をすることが何につけても必要。
→ 語学の壁の克服も大事となる

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