特別委員会でR7年度予算を否決(三宅町議会)

3/10(月)、3/11(火)と二日続けて、予算審査特別委員会でした。
次年度の令和7年度一般会計予算が否決となりました。
委員会の採決では、令和7年一般会計予算は否決となりました。
それ以外の特別会計予算(国保、介護保険、後期高齢者医療)と下水道企業会計予算は賛成多数で可決となっています。

議員の間で、この予算はアカンやろうと問題になっていた点を記載しておきます。
アカンやろぅ

1.ローカルスタートアップ事業(1100万円)
【反対意見】
3年目だが、町にとっての成果がない。
町民の方を見てやっている事業だと思えない。
金額が高いわりに、成果が見えない。
3年目の事業だというが、1年目2年目の振り返りがあっての3年目の事業なのか? 連続性が見えない。

森内の意見
「外部から高額な講師を呼んで、町民以外の申込者が学ぶ機会を作る」という、この2年の事業の焼きまわしになると思われ、事業継続の必要性が薄いと感じます。
去年の事業も当初予算には計上されておらず補正予算による事業開始でした。
今年もよく考えて、補正予算での対応でいいと考えます。
(議員に、ということは、住民さんにも)伝わっていないというだけかもしれませんが、三宅町にとって、住民さんのために、なっているのか、説明を受けても、申し訳ないのですがよくわからないです。
令和6年度に事業を実施しているものを見せて欲しいと言った時の職員の対応が、「見て欲しくない」というような良くない印象を受けています。勘違いだとは思いますが。
講師の話は聞く価値ありでした。「住民さんにも聞かせてあげてくれよ」と切実に思いました。
町長がどうしてもやりたいと思っている感じは受けます。

ならば、この二年間、有能な外部講師の話をきいた者として、まずは自分で起業して成果を残せば、反対する議員たちを見返すことは出来るだけでなく、教えた講師さんたちにも最大の恩返しになるのではないかと思います。

この二年間の生徒さん達には、三宅町で新たに起業する時には、補助金が出るという制度を令和7年度から作ります。
そちらの方で応援しますで充分ではないでしょうか。

ちなみに、これまでこの事業に生徒として関わられたみなさんには成功して欲しいと思います。
三宅にこだわって重荷になることなく、一番成功する方向で事業を進めてもらって良いと個人的には思います。


2.ティーンズLINK事業(約2300万円)
【反対意見】
この事業の中の「居場所づくり運営支援委託料(106万)」に反対する。
この事業を専門に行う地域おこし協力隊が3人になったのだから、誰かに教わるというのでなく自分たち3人で学んでください。

森内の意見
この事業は応援したいと思っています。
しかし、反対される方が言われる通り、誰かに教わるより、自分たちで考えて学びに行ったり勉強したりする方が、良いものが出来る気がしてきた。


3.未来の学校プロジェクト(約1900万円)
三宅小学校の建て替えに伴い、学校を核とするまちづくりを推進するための経費。

【反対意見】
「スケジュールありきはいけない」
「まずは住民さんに意見を聞いてから、どうするかを考えないと、今のままでは結果ありきになる」
「研修先とは、すでに決まっていて、海外視察が予算組されているが、なぜに今の段階で海外視察?」
「『PFI導入』と予定にあるが、PFIは教育にそぐわないです」

森内の意見
応援したい事業ではあります。
しかし反対される議員さんたちの意見もよくわかります。
特に、PFIは、三宅町の学校にはそぐわないと思います。

「民間の力を借りる」ということは、その民間は利益を得るということです。
では、どこで利益を出すのかという話で、「建築費の初期投資が安くて済みますよ」という場合は、「借金の利率が結局は高い」(借金の利子で利益を得る)
事業をその民間が運営する場合は、「利用者から利益を取る」それが難しい場合は、「運営コストを削る(サービスの低下)」しかありません。
学校という場合は、「生徒(親)たちから利益を得る」ですし、運営費を安く抑えるということは「働いている人件費のカット」で、先生の給与を少なくするとか「少ない先生で多くの生徒を教える」というような事態になります。
教育機関、しかも公の学校の運営には、PFIは向きません。
利子の高い借金をあえてして、建築にからヤヤコシイ作業を民間に委託するという選択肢はないことはないです。
しかし、稼ぎの少ない人は、大きな借金で利子が高いというようなオカネを借りてはいけません。
自治体で稼ぎが少ないというのは、財政力指数が低いということになります。まさに三宅町です。

また、これからコミュニティースクールをやるという方向にもすすむので、
新しい学校は、住民さんを交えて考えるというのは、とても良いことです。
とはいえ、みいもの二の舞(「住民さんの声を聞いたと行政は言うが、行政に都合の良い意見を聞いただけ」「すでに結果が決まっていて、話をきいたというアリバイ作り」等)になってはいけないと思います。

4.式下中学校の給食費
【反対意見】
現在、三宅町と川西町の2町の生徒が通う中学校で、川西町の生徒は給食費無償だが、三宅町の生徒は、無償の生徒もいるが多くの生徒は給食費を払っているという、ゆゆしき事態が起きています。
これに対して、従来通りの予算(この不均衡を解決しないという予算)では、賛成できない

森内の意見
これは、すぐにでも対応しないといけない事態だと思います。

執行部側からの説明は、「経常経費(毎年要るオカネ)になるので出せない」「どうせやるなら、小学生も中学生も一緒に給食無償化する」というような発言がありました。
まるで三宅町が決めるかのようことを言っていますが、今までの発言からわかるのは、
「(国が)小学生も中学生も給食費の無償化するなら三宅町もやる」すんわち「国が補助金を出すならやる」という意味で、
「中学生の給食費を三宅町単独のオカネを使っては出したくない」と言っているにすぎません。中学生は不公平を感じています。
そこへ、「中学生の諸君・その父兄の方々、あなた達の給食費の負担を三宅町独自ではやりたくないんです。国がお金を出すなら、皆さんにもオカネを回します」
「その不公平に対する不満は、国へ言ってくれ。三宅町としては、その不公平に対応しないのだ」と宣言していることになります。
年間700万から800万円のオカネが必要です。三宅町には貯金がたくさんあります。毎年800万円くらいなら捻出できると感じます。


5.人権関連委託事業(人権学習講座、中学生の学習機会の確保[開放塾])
【反対意見】
・共に大事な事業です。いきなり無くすのはダメでしょう。
・中学生の学習の機会を無くすのではないと言うなら、次にどうすべきなのか決めておく必要があるが、決まっていないではないか。
・「人のつながりが大事だ」と言っていたが、今までの事業をどのように変えたいという話し合いがないのに終わりですといきなり切るのは、「人のつながりが大事だ」という言葉と矛盾する。

森内の意見
執行部サイドの考えも理解できる部分がある。
それであれば、いきなり事業廃止でなく、対話の元に、徐々に事業の移行や変更をすべきである。
人のつながりをいきなり切ったら、いつか、自分の身に降りかかる。


他にも、個々の議員さんが反対といわれていた部分があったと記憶しますが、多数(半分以上)が反対となったのはこんなところです。
記憶違いはあるかも。忘れないうちに( ..)φメモメモ。

否決するするのは、そんなに難しくないんです。
これから、どのへんに落としどころを持って行くのかが、まさに政治ですなぁ~
(-。-)y-゜゜゜

2 thoughts on “特別委員会でR7年度予算を否決(三宅町議会)

コメントを残す