一人勉強会【議会改革とは? なぜ必要か】1

【まえがき】

まずなぜこんなことを始めようと思ったのかですが、勉強会で
「委員会はすべて公開が当たり前でしょう」というと、ほとんどすべての議員さんが(正式には私ともう一人以外)が、
「え・・・ それは、ちょっとチャウで」という反応であったためです。
まったく私と意見が違います。
私が正しくて他が間違っているとは思わないのですが、「本当にそうでいいでしょうか?」と疑問を投げかけたいと思います。

下記のような意見が出ていました。
( )カッコ内はその意見に対する森内の考えです。

「なんでもかんでも公開とするのはいかがなものか?」
(「なんでもかんでも公開すべし」と言っているのではありません。
「正式に開いている委員会」「そこで決まったことが正式決定となる委員会を公開すべきだ」という意見です。
正式に開いている委員会でも、個人情報にかかわることなど公開になじまないことを議論する場合は「秘密会議」とすることができるルールはあります。)


「理事者と議員のやり取りだけが公開ということで、議員同士のやり取りは公開すべきではないのでは」

(「議員同士のやり取りでも、そこで決まったことが正式決定となる委員会は公開すべきではないでしょうか。
現にチョーべてらん議員さんは、議運(議会運営委員会)は出席されますが、全協(全員協議会)は欠席される傾向にあります。べてらんだけに、正式なものとそうでないものを区別されていると森内は考えています。
「全協を公開すべし」と言っているわけではありません。)


「もしも、他の議員さんを注意したり、不足な知識を補いたいと思ったとき、傍聴者がいると、その議員さんのことを考えて、遠慮したりしてしまうかもしれない」

(そういうことはあると思います。議運は基本的に議員同志の話し合いの場なので、仲間意識が働くから、そこに仲間でない人が入ってくると言いにくいことは出てくると思います。
「仲間内の話し合いの公開は避けた方がいいんじゃねぇー」という意見だと思います。僕らは住民さんから選ばれています。公人としての自覚は? 間違いを指摘するのは、どんな場面に置いても難しいです。なので単純に言い方問題ではないかと思います。「それは違うでしょう」でなく、「そこはどうでしたっけ? 私の勘違いかも?」)

——–
三宅町において
「委員会は、議員のほか、委員長の許可を得た者が傍聴することができる。」
三宅町議会委員会条例の第17条「傍聴の取扱い」
と定められています。
これを基本的に傍聴可能だと思ってはいけません。
これこそ恣意的に今回はOK。今回はダメと決められます
委員会を傍聴させなくても法律違反にならないという判決があります。
「傍聴可能が基本」であれば田原本町のような書き方(田原本町議会委員会条例
第18条)
になります。

≪近隣比較≫
隣の川西町も同じで「委員長に任せる」です。(川西町議会委員会条例 第17条)
田原本は公開されていますね。(田原本町議会委員会条例 第18条)
———–
0-56
私の第一の主張は非常に簡単です。
「自分の住む町の何かが決定される過程は公開してくれよ」です
当たり前じゃないですかねぇ?
(つづく)

4 thoughts on “一人勉強会【議会改革とは? なぜ必要か】1

  1. 森内さんの考えに同感です。 「当たり前」のことです。
    何度も主張を繰り返して下さい。

    「当たり前」のことが普通に出来ない議会だから
    住民が何も期待出来ないと思ってしまうのです。

    決定事項がどうして、そのように決まったのかを知ることが重要だと云うことです。
    それを住民に知ってもらう仕組みにするのも議員の役目だと思います。

    1. コメントありがとうございます。

      目に見えるやりたいこと(「公人としての議員の活動は原則公開。いわんや委員会も当然公開」というルールを作る)は、そんなに難しいことではないと思います。10人の議員の半数以上が賛成すればいいことです。

      本当に難しいこと(ほとんど失敗すること)は、他人様の心の持ちようを変化させることです。
      「議員の役割とは?」、「住民さんとの関係は?」、「選挙で選ばれるということはどういう事か?」
      正解はありません。議員さんそれぞれです。

      私は議員とは非常にプレッシャーのある役割だと思っています。
      (この感じ方が他の議員の皆さんと非常に違っている可能性が大いにありますが・・・)
      しかし、10人の議員は「みんなやりたくないのにさせられた」という人はいないはずです。
      いたとしてもなってしまった以上、そのプレッシャーに立ち向かわなければなりません。

      プレッシャーに立ち向かかうには、
      1. 「プレッシャーに負けないように頑張る」
      2. 「プレッシャーを感じない厚かましさを身につける」
      3. 「プレッシャーを届きにくくする」

      私は、「議員としての活動を原則公開」にしない ということは、3番目以外のなにものでもないと考えています。
      2よりはマシかもしれませんが、目指すは1です。
      人間というもの楽をしようとするものです(善いとか悪いとかいうことではありません。そういう存在です。僕もそうです)

      議員という仕事に資本主義の原理 「いかにコストをかけずに最大の利益を得るか」を適用させることは、それほど難しいことではありません。
      理事者の出す議案に全部賛成して、定例議会や委員会でそれっぽく議論をして4年をやり過ごし、選挙の時はこれまたそれっぽいことを言って、票を獲得する。

      三宅町はそんなに議員報酬が高いとは思いません。
      議員報酬に合わせた働き方をするなら、僕も自分で自分の首を絞めるようなことは避けるべきです。
      他の議員さんたちが目くじらを立てるようなこんな内容の記事を書く必要なんてありません。

      しかし、
      議員が議員らしい活動をしているように思えないという状況がイヤで議員に立候補したことを再確認しました。
      議員が議員らしい活動をしたところで三宅町は良くならないかもしれません。
      しかし、あきらめてしまうのは、
      議員が議員らしい活動をして、議会が活性化した後ですることです。

      僕が議員をしている以上は、ゆずらない線を、再確認しています。

      議員の活動や発言を知る機会を原則公開としても傍聴に来る人なんて、ゴクゴク少数でしょう。
      しかし、2,3を遠ざけて1を目指さざるを得ない環境を整えておくべきです。
      自浄作用のない議会など不要。
      そんな議会を許す住民はいかがなものか、と思っていたところでの、一年前の選挙結果(新人6人当選)です。

      議員仲間には、考え方は違っていても尊敬できる議員さんが複数います。
      そんな仲間に「あんまりトンガるな」と言われれば、フニャ~となってしまう可能性大です。
      コメントは本当に励みになります!!!
      ありがとうございます。
      (長くてすみません;;)

      1. ひとりの力では何とも仕様がないことが多い世の中です。
        根気よく仲間を増やしていって下さい、応援しています。

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