「来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題」國分功一郎

P135 主権という理想の不可解な課題
議会が民意を反映しているかどうかは重要な論点である。しかし、 それと同時に、あるいはそれ以上に、議会に与えられた立法権たる権限によって社会を統治することは可能なのかどうかを問わねばならないのだ。

大竹弘二「公開性の根源」より
「現代の危機は単に民主主義や人民主義の危機なのでなく、主権の危機、あるいはこの言い方が月並みすぎるとすれば、近代の発明物である主権概念が目指していたものの危機ではないか」

第四章 民主主義と制度 いくつかの提案

P142 根本から変えることの問題
議会は一部の支配層が牛耳っている。多数派の意見しか通らない。民意を反映していない。議会なのに少しも議論などしていない・・・

P188
お墨付きを与えると言う重要な機能
P189
諸々(もろもろ)の具体的政策に関わる決定は議会の外、主として行政過程においてなされている。

p191
お墨付きを与えるという機能の担い手としての議会は重要