悪い戦略とは

悪い戦略とは
👉目標設定やビジョンと混同していないだろうか?
👉曖昧な言葉や響きの良い言葉だらけで、何を言いたいのか不明瞭になっていないだろうか?
👉「革新的なアイデア」を戦略に織り込もうとしていないだろうか?
👉本当に目を向けるべき「重大な問題」を無視していないだろうか?
👉間違った「戦略目標」を掲げていないだろうか?
👉その戦略は「実行可能」だろうか?
帯より

前書きよりp11
良い戦略には、しっかりとした論理構造がある。
私はこれを「カーネル(核)」と呼んでいる。
戦略のカーネルは、診断、基本方針、行動の三つの要素で構成されている。
状況を診断して問題点を明らかにし、
それにどう対処するかを基本方針として示す。これは道しるべのようなもので、方向性は示すが細かい道順は教えない。
この基本方針の下で意思統一を図り、リソースを投入して、一貫した行動を取る。

p49
悪い戦略の4つの特徴
・空疎である
・重大な問題に取り組まない
・目標と戦略を取り違えている
・間違った戦略目標を掲げている

p100
この種の美辞麗句に満ちたビジョンやスローガンは、カリスマ的リーダーや変革リーダーが得意とする所であり「リーダーたるものビジョンを打ち出さなければならない」と発想の申し子と言える。しかし、個人のカリスマ的魅力だけから戦略を生み出そうとするのは、安易にすぎると言わざるを得ない。
大方の人が美辞麗句で満足しているのだから、何も目くじらを立てる必要はない、という声も聞く。だが本当に有効な戦略を練り上げて実行しようという人にとっては、空疎なレトリックや悪い戦略の存在は重大な障害物となる。戦略なんてこんなものだという見方が定着し、意味のある戦略を掲げても、テレビのcmのように聞き流されかねない。