H27.6月定例議会

6/5定例議会が行われました。
今回の議会の議事は、

  • 議案第46号 H27年度三宅町一般会計第三回補正予算について
  • 議案第47号 三宅町地方創生推進委員会設置条例の制定について
  • 議案第48号 三宅町乳幼児等医療助成条例の一部を改正する条例の制定について
  • 議案第49号 三宅町子ども・子育て会議設置条例の一部を改正する条例について
  • 議案第50号 三宅町地域包括ケア推進会議設置条例の制定について
  • 議案第51号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  • 承認第9号(専決処分事項報告)三宅町職員定数条例の一部を改正する条例制定について
  • 報告第1号 平成26年度三宅町一般会計予算繰越明許繰越計算書の報告について
  • 報告第2号 平成26年度三宅町公共下水道事業特別会計予算繰越明許繰越計算書の報告について
  • 報告第3号 平成26年度三宅町水道事業会計予算繰越明許繰越計算書の報告について
  • 同意第4号 三宅町固定資産評価審査委員会委員の選任について
  • 諮問第1号 三宅町人権擁護委員の推薦につき意見を求める事について
  • 諮問第2号 三宅町人権擁護委員の推薦につき意見を求める事について
  • 発議第3号 年金積立金の専ら被保険者の利益のための安全かつ確実な運用に関する意見書
  •  一般質問について
  • 議案第52号 平成27年度三宅町介護保険特別会計第一回補正予算について
  • 発議第4号 安倍内閣の安全保障関連の11法案の拙速な採決をやめ、慎重審議を求める意見書(案)
  • 発議第5号 TPP交渉に関する意見書(案)
  • 選挙第5号 奈良県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙について

まず、今回わかったこと。

  1. 三宅町商工会は指名対象業者でないので、町から発注することがあるときに交渉のテーブルに着くこともできない(一般質問の再質問に対する町長発言より)
    ※指名業者登録の受付が決まった時期に行われるので、それをすれば指名対象業者になることはできる。一般企業で市町村からの業務を受けるのであれば、登録は毎年しており恒例行事になっています。
    しかし、どこの商工会も地元の行政にそういう届け出を役場に出しているのだろうか?

  2. 専決処分が多いのは、以前に予算の流用があり議論になり、それ以降、予算を一切流用しなくなったため(一般質問の再質問に対する町長発言より)
    ※これに関する発言で議会が少しザワつきました。こんな感じのことを町長は言われました。
    「専決処分がいけないというのであれば、以降、これは審議これは専決という分別はやめてもらって、専決処分を一切やめ、すべての事案を臨時議会を招集して審議してもらうか、今まで通りか、どちらかに決めてもらいたい。」

  3. 一般質問する時にあらかじめ決まった(提出した)ことを言わないといけない
    ※今回、私の一般質問において連絡ミスがあったようで、私が読み上げたかった原稿の途中が理事者側に回っていなかったようです。読み上げている途中にそんなことは書いていないと町長から指摘いただきました。
    結果的に用意していた2番目の質問を取りやめたのですが、理事者側からは回答を得ていました
    (初めの部分が抜けた文章で何を質問しているのかわかりにくかったと思いますが、回答はくれていました)
    議会終了後、三宅町議会会議規則 第61条2(一般質問)のところに
    「質問者は議長の定めた期間内に、議長にその要旨を文書で通告しなければならない」とあり、その部分はクリアーしていました。『期限内に提出している』とか『提出は要旨で良いはずだ』と強弁できないこともなかったんだなと思いました。
    なによりも、初めの部分が抜けた文章でかわかりにくかった質問に回答を下った担当者さまに申し訳なく思います。

  4. 質問内容と答えが、結構かみ合っていない(すべての会話がそんなものかもしれません(苦笑))
    ※「お前が言うな」と怒られそうですが、丁寧に回答をくれているようで、あとあと思い返すとあれ?と思いました。
    このページの下に私の質問と回答をそのまま掲載するので確認してみて下さい。
    質問する側の私が「聞きたい内容のをちゃんと聞けていない」ということもあるように思います。
    回答を聞いて、その場で、ちゃんと再質問してゆくことが大事ですが、過度に緊張していたり、場の雰囲気に流されたりしますので、度胸や慣れが必要だと思いました。
    また議会の場は、自由討論の場(理事者たち vs 議員たち)になっていません。
    他の議員が質問をしていて、理事者側のその答えに疑問が起っても、一般質問している議員以外は、そのやり取りに参加できなくなっています。(議員必携 P153 関連質問
    つまり、「質問した議員一人 vs 理事者側」という構造ですので、議員にとっては非常に不利な場個人の力量が試される場だと思います。
    関連質問は原則禁止なのでその原則を変えたり出来ないか、ギウン(議運)で尋ねたいと思いました。
    最近読んだ書籍の中に、関連質問は一回だけOKというような所もあると書いてあった気がします(書籍タイトル忘れた)


森内哲也一般質問

未来の三宅町の姿について
三宅町のトップとしての町長の描く三宅町の未来の姿をお聞かせください。
「三宅町はここを目指して進むのだ」という具体的な将来の三宅の姿をうかがいたいと思っています。
そこで下記の点についてもまじえながら、語っていただけると、わかりやすいかと思います。

  1. 始まっている少子高齢化社会の中での三宅町の未来の姿
    • 三宅町の少子化対策
      子育て世代が出て行かない、子育て世代が住みたいと思う三宅町
    • 三宅町の高齢化策
      各自治体に任される「地域包括ケアシステム」の三宅町版のビジョン
  2. 収入をあげる方法・町もかせぐ施策
    税収をあげるとなれば、先ほどの「子育て世代が出て行かない。三宅に住んでもらう」という施策も有効な一つだと思います。
    商業・観光という面から、三宅インターの活用の具体例、恋人の聖地の活用方法などを収入を得るという視点からの施策をお教え下さい。
    また企業誘致の際の三宅町の他地にない有利な点のアピールなどもまじえてお願いします。

回答(議会の当日、議場の個人の席に、回答者へのみ、その質問への回答が置かれています)

2番、森内議員の一般質問についてお答えいたします。
「三宅町の少子化対策、子育て世帯が出て行かない、子育て世帯が住みたいと思う三宅町」についてですが、
まず始めに、幼児園では、少子化対策や若者・子育て世代の支援という視点から「質の高い教育・保育の確保」と「子育て支援事業」の充実を目指しております。
・「質の高い教育・保育の確保」については、園児ひとりひとりに沿ったきめ細やかな指導を行うため、年間を通して各クラスの公開保育と園内研修の実施及ぴ幼稚園・保育所関係の出張研修を実施しております。特に新規採用職員は、保護者が安心して子ども達を託して頂けるよう新規採用職員指導計画を作成し、また、若手職員を対象に週1回「園内勉強会」を実施し、人材育成に努めています。
・「子育て支援事業」の充実では、保育所コースの延長保育や幼稚園コースの預かり保育は、県内でもいち早く実施しており、また、一時的に保育が必要になった未就園の乳幼児や幼稚園コース在園児の保育延長を受け入れる一時預かり保育(一時保育)も実施しています。これらは、長年にわたり幼保一体化で取組んできた三宅町の特長的な保育体制の提供で、他園にはみられない取組みです。そして、障がいのある幼児に対しては、特別支援教育として担当職員が必要な配慮や支援を行うと共に、臨床心理士と毎週1回の発達支援教室を計画するなどの「早期教育」に取り組んでいます。その結果、三宅幼児園に入園を希望するため三宅町に住居を移されたという家庭もあります。
・その他、子育て支援センター「スマイル」の事業の促進と、子育てグループやサークル活動を推進することで子育て不安を軽減し楽しく子育てができるよう、活動の支援をしています。既に奈良新聞や奈良政送でも紹介されましたが、過日5月30日に「いきいき子育て♪子どもすくすくフェスタ」を開催し、幼児園PTAや子育てサークルパピー、みやけまちづくりの会のみなさんと「町中みんなでハートフルな子育てをしていきましょう!」と呼びかけをし、延べ800名の来場者が「学び・体験・交流」を楽むという、大変意義のある充実したイベント事業になりました。
今後も、多様化する家庭や保育ニーズに対応できる幼児園へと発展していくことで、子育て世代が「三宅町で子育てをしたい」と考え、定住するきっかけになることを目指しております。
次に、子ども未来課では、平成17年に「三宅町次世代育成支援行動計画」を策定し「みらい・すくすく・いきいき輝け!三宅っ子」を基本理念として、行政と地域や社会が一体となった支援に取組み、子ども達が夢を持って健やかに育ち、保護者が安心して子どもを生み育てることができる環境づくりを進めています。
健康子ども部では、保護者が安心して子育てと仕事や社会参加の両立ができるよう幼児園における教育・保育の提供体制の確保をほじめ、一時保育事業や放課後児童健全育成事業の実施、また、地域で安心して子育てができるよう、保護者のニースに応じだ、地域子育て支援事業の充実を図っています。
また、安心して妊娠・出産ができ、保護者と子どもの心と身体の健やかな成長と発達を支える環境づくりを進めるため、医療機関をはじめとする関係機関との連携体制の整備を行うとともに、妊娠期からの健診や各種相談事業の充実を図っています。
さらに、保険医療課では、乳幼児等の医療費助成を拡充し、小学生の通院についても今年度8月から助成を行うための条例改正案を本議会に提出しています。

続きまして「三宅町の高齢化策」についてお答えします。
「地域包括ケアシステム」の三宅町版のビジョンについては、昨年度作成いたしましだ「三宅町高齢者福祉計画第6期介護保険事業計画」にも記載させていだだいておりますが、団塊の世代が75歳以上となる平成37年を見据えて、たとえ介護が必要になっても住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続けることができるように、「医療・介護・予防・住まい・生沼支援」が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が重要となっています。
現在、三宅町内には医療機関が少なく、高齢者等が在宅医療を受ける資源が不足している状況ですので、三宅町内外における医療、介護保険サービスを含め、行政、住民、民間事業者、地域ボランティアなどとともに、ケアシステムづくりをしていく必要があります。
そのため、本議会に提出しています 「三宅町地域包括ケア推進会議設置条例」において付属機関の設置を行い、今後三宅町にあった地域包括ケアシステムの在り方を検訂してまいります。

2番、森内議員の一般質問についてお答えいたします。
森内議員の、商業・観光という面から三宅インターの活用の具体例、恋人の聖地の活用方法など収入を得るという視点からの施策をどうするかとのご質問ですが、平成27年3月に京奈和自動車道の三宅IC一般道路が供用開始され、大阪や三重県からのアクセスが良くなりました。さらに都市計画道路大和郡山川西三宅線が事業中であり、ますます利便性の向上が見速まれます。
町としては今後、日本全国に「三宅町」を知ってもらい訪れていただけるよう、三宅町にある観光資源(太子道・屯倉古墳群・万葉歌碑・恋人の聖地など)を積極的にPRし、また、全国に発信中の「恋人の聖地」のブランドカを生かして、モニユメントの完成時には町民のみなさまに協力頂き、催しもの等を行っていきたいと考えます。
そして、今年度、地方創成事業の「屯倉PR事業」で三宅町の魅力を紹介するプロモーションビデオを活用し、さらなる観光客増加や企業誘致を行って行く予定です。
企業誘致の際の三宅町の他地にない有利な点のアピールとの質問ですが、先程説明させて頂いたとおり、三宅インターを使用し郡山下ツ道JCTを使い西名阪自動車道に直結し大阪、三重方面よりのアクセスが非常に良いと言うことです。
現在、近い将来を見越していろいろな企業様より企業進出の問い合わせが徐々にですが増えつつあります。企業が三宅町に事業所を建設し営業されれば、法人住民税、固定費産税、雇用の増加に伴う住民の定住による住民税等、各税収入の増加が見込めると考えます。


感想。
今回の議会、一般質問の部分は、LIVEで見られた方々はとても面白かったのではないでしょうか。
私も緊張し失態をお見せしました。
また、森田議員の再質問におけるやりとり。
午前中の議会終了間際・・・
緊張が伝わってきたり、加熱しておりで、なかなか興味深かったのではないでしょうか。

私の失態については、仲間の議員さんも、傍聴に来られた方も、よくわからなかったかもしれません。
私が用意していた一般質問(仲間の議員に事前に回っていた質問)と理事者側に事前に回していた用紙にズレがあったようです。
単なる事務処理のミスと思われます。
私の一般質問と回答は上記に公開しています。

一番の感想は、町長という職は非常にハードなのだなぁ、ということです。
いきいき子育て♪子どもすくすくフェスタ」では楽しそうに参加されていた町長ですが、この議会では、
過剰にガードを固くされているのではないかな。
形式的なことを非常に重視されるのだな。
(議会はそういう場のようです。
自由に発言して延々と話が終わらない会議はよくあります。それを出来ない雰囲気にしているということも一因だと思っています)
こんなふうに感じてしまいました。何事にも限度がありますが想像を越えていると思いました。
しかし、あの場の誰一人として町長というトップ立場に立ったことがないですし、誰も経験したことがない立場ですので、その重責は想像を越えているということでしょう。
三宅町のことを先見の明で考えてくれていればそれでいいのかもしれませんが、楽しく仕事をされているのかを心配してしまいました(完全に余計なお世話ですが)

三宅町の未来像について質問して、町長から回答を得ましたので、回答の内容を分析してゆきたいと思います。
手短な要約としては、幼稚園を中心とした子育てに対する実績があって、あとは委員を決めて内容を検討するというところでしょうか。パッとした内容把握では未来像が見えないので、回答に示されている資料を説明してゆきたいと思います。
さて、三宅の未来像が見えてくるでしょうか。つづく

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専決処分について(議事録49頁参照
町長より
「この件につきまして、議長に申し出をいたします。直ちに暫時休憩に入っていただきまして、議会運営委員会委員長のもと、今定例会以降の案件について臨時議会で案件を処理するのか、今までどおりでいいのか、議員全員でしっかりと話し合いをしていただき、議会としての答えを今定例会終了までにご回答いただきたいと思います。
ただし、一つ条件がございます。この案件は審議しなくてもいい、この案件は臨時議会に諮れなど、選別した審議においては、後々また案件を審議せず専決処分して執行したのはおかしいと言われかねますので、そうならないためにも、私からの条件は、今定例会以降の全議案の審議を行うことを条件といたします。全員でしっかりとご判断をいただいて、議会としての回答を願いたいと思います。」

議会より回答(議事録51頁参照
「議会で協議した内容を伝えます。
行政の執行において、議会としては、専決処分はいけないとは言えません。専決処分については最小限にとどめるように努めていただき、議会も町政発展の責任を負う自覚を持ち、行政、議会両輪となり町の発展に努めてまいりたい。臨時議会の開催については、緊急を要する場合のみの対応を求めます。以上です。」

One thought on “H27.6月定例議会

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