H28.7.31 麒麟・田村氏の人権話と町長退任式&就任式【書きかけ】

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麒麟の田村氏の話を聞いた。
非常に良かった。
田村氏は、「人権の話をしないといけないと今日知りました。無理やり人権と結びつけます。」と言われていましたが、まったくの杞憂で、見事に人権を考えさせる話だった。

中学生時代にホームレスをした経験からの家族の話があった。
人権という人間が生まれながらに持っている権利は、たった一人で生きていると存在しない。
自分の人権を認める(あるいは、認めない)のは誰かがいるからで、関係がある他人が存在するので、人権を守れというような話になる。
そう考えると、人と人との関係の話はすべて人権の話につながる。

極端な体験をしたから見えてくる(感じる)人間関係を話された。

その極端な体験は、二つあった「ホームレス」という体験と、「いきなり2億円を手にした成金」という体験。
この極端な二つの体験から見えてくる人間関係の話は、非常に興味深かった。

まずホームレスという体験をさせられたが、父親を憎むことはなかった。という話。
自分に優しかったという記憶はあまりないが、癌で亡くなる母親が弱っていくのを非常に献身的に介護した父の姿を見ていたからだ、という。

もう一つは、「ホームレス中学生」の本が売れて2億円を手にしたが今はなくなった。しかし、大金はなくてもいい、という話。
おカネがあることによって人間関係が変わってくる。
それは相手も悪気があってや、おカネ目当てで、近づいてくるものではないが、大金があったときの人間関係は今は残っていない、という。

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ホームレスという過酷な体験をさせられた父親に対して憎い気持ちはなかったのか、とよく尋ねられるらしく、
父が自分に優しかったという記憶はあまりないが、癌で亡くなることになる母親が弱っていくのを非常に献身的に介護した父の姿を見ていたから、憎いという気持ちは全然なかったという話をきいて、先日(7/27)行われた町長の退任式を思い出した。

7/27 の17:30、8年間町政を担われた前町長の退任式が庁舎前で行われた。
そこでの前町長のスピーチで「私はこの8年間、先祖や家族に恥ずべきことは何もしていない」と話された。
いろんな噂や非難する声があったが、本気でそう思っておられた真っ直ぐさを感じ、彼のやり方はダメだと思っていたが、人間としては憎めない人物だと感じた。

田村氏も、家族解散宣言を出した父親について、「兄は大学生、姉は高校生、自分は中学生で新聞配達くらいは出来た。家財が差し押さえに会う前に、僕らに相談して欲しかった。そうすれば家が差し押さえられる事態は避けられたのではないか、と思う」と話されていた。

私も、退任式のスピーチを聞いて、前町長に対しにくいという気持ちがないことに気づいた。そして、なぜ、今後の三宅町の行く末について相談してくれなかったのか、なぜ他人の話を聞こうとしなかったのか、それをして欲しかった。と感じたことを思い出した。

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一時、「ホームレス中学生」の本が売れて2億円を手にしたが、大金はなくてもいい、という話。

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