一般質問の回答からみる町長の公約の実現可能性について

新年早々、意味深なタイトルですが、12月議会での私以外の議員さんたちの一般質問の理事者側の回答から、少し森田町長の公約について考えてみたいと思います。

12月議会の議事録はまだ出ていませんので、メモでの覚書からの引用になるので、正確さにかけるかもしれませんが、大筋ははずれしていないと思います。

私は、7月に当選された森田町長の言葉
「対話でつながる『みんなの三宅町へ』」
ぜひとも推進していただきたい。
そのためであれば、微力ではありますが惜しみなく協力したいと思っています。
そして、今後の三宅町の在り方を左右する重要なことだと思っています。

「『恋人の聖地』の見直し」にしても「児童館・学童保育の施設」についても、誰もが100%賛成する解決策はありえない。
だからこそ、それぞれの立場の人の考え方を伝えあい、そのメリット・デメリットを考慮しながら進む、
いわゆる
『政策決定過程をオープンにし、対話して決定してゆく』ことが
大事だと思っています。
町長の姿勢にも合致していると思いますし、私も大賛成です。

では、どんな方法で『政策決定過程をオープンにし、対話』の場を持ってゆくのか?

そんな視点を持ちながら、一般質問の回答で気になったことを記します。

12月の議会で一般質問をしたのは、4人。
森内、瀬角議員、辰巳光則議員、池田議員 です。

私は、今までゴタゴタあった「児童館・学童保育の協議会」のことを質問しました。
もちろん「トップが代わって一件落着」という訳にはいかない課題です。
私が一番知りたかったのは、
学童保育並びに児童館新築計画協議会」は、『政策決定過程をオープンにし、対話して決定してゆく』場になっているのか? なる可能性はあるのか?
という事でしたが、第4回目の協議会はグダグダで、この先、どうなるんだろうと不安になるものでした。
しかし、それは、単純に協議会の進め方の問題であるような気もします。

「協議会へ参加者の皆さんは現場の教育者が多数おられます。この協議会は政策決定の場ではないので、それぞれ自由に『放課後の学童保育および児童館としての子どもの教育環境について、三宅町固有の特殊性について考慮しながら、自由にご意見を述べていただけますか?」というような感じで、事務局が自由に意見を言える場にして、学識経験者の第三者的な意見も付け加えてもらいながら、協議会を意見の出る場として進めてゆくことが出来るような気もしました。

しかし、残念ながら
「この協議会でいくら話し合っても決定は役場でやるんでしょ? そんなら『とりあえずこんな案を考えてる』って出してちょーだいよ。 それに対して意見を言うわ」という雰囲気の協議会。
『政策決定過程をオープンにし、対話して決定してゆく』ってことは、『対話したことが政策過程に影響する』ってことですやん。

意見を出す前・対話の前には、同じ情報を持っていることが前提です。
そう『情報公開が基本』すなわち、オープンが当然です。

「協議会で話し合った内容は、議事録という形式で公開できませんか?」という質問に対しての回答は、
「要約を公開します。参加者の発言を省略したり修正したりしないように配慮しています」とのことでしたが、
『参加者の発言を省略したり修正したりしないように配慮』されていることをどうやって確認したらいいですか? という再質問には答えられません。
『カギのかかった箱の中のカギ』問題(ようするに『誰も確かめられない』)になります。
こんなもんは情報公開ではありません。(公開したらアカン情報も、もちろんあります)
(職員さんがズルして要約を作ったりしないと信じてるんですよ。でもシステム的にちゃんと押さえておかないと恣意的にズルするヤツが出てきたら終わりです)

再質問には、「自由に意見をしてもらいたいので、発言者の名前を明確にするような議事録形式はとっていません」というようなものだったと思いますが、そんならもっと自由に意見が出るような協議会の運営の仕方をしないとイカンでしょ。と

再質問はこのへんでやめました。
(攻撃したみたいになっていたら大変申し訳ありません。m(__)m まだまだ独特の雰囲気に余裕がありません)
職員さんや理事者側をイジめたいわけではありません。

『政策決定過程をオープンにし、対話して決定してゆく』場の在り方・作り方・そんな対話の場の重要性に、
森内がこだわってるな~とわかって欲しい。
近年「ファシリテーション」「ファシリテーター」なんて言葉も耳にしますね。

こういう森内の立場ですので、池田議員の一般質問に対する回答で、もう少し明確に方針を回答を欲しいと思ったものがありました。
池田議員の一般質問は盛りだくさんだったのですが、その中の
「政策決定過程のオープンについて。ダウンミーティングについて」という部分に関する理事者側の回答です。

こんな感じだったと記憶します。
「町が施策を決定し、議会へ丁寧な質問を行っていきたい。タウンミーティングも大事ですが今すぐはなかなか難しいかもしれないので、意見を聞いて事業を進めていきたい」

これに関してはこう回答して欲しいというものを持っていました。

「出来るだけ多くの住民さんの意見を聞きたい、そんな思いからタウンミーティング開催も視野に入れています。しかし限られた職員の中で、新たな仕組みを取り入れることは時間のかかることです。
ですので、住民さんの代表である議会と、密に協議をしたいと思っています。
議員の皆様は、それぞれの支持者がおられ、住民さんと接しておられることと思います。
ぜひ議員さん同志で話し合い議会の意見として、様々なことを理事者にぶつけて下さい。
それを政策として反映させてゆくことが、住民さんの意見を行政に反映させることになります。
私たち理事者側は、広報、SNSなどを使って政策決定過程をオープンにしてゆきます。
議会の皆さんは、議会報告などで住民の皆さんに情報をオープンにしていってください。
よく言われますが、議会と理事者との関係は車の両輪であります。町の発展のためにぜひ力を貸していただきたい」

(いつも念頭に入れていますが、「議会」と「議員」の違いは意識して言葉を選んでいます)

いかがでしょうか。
『政策決定過程をオープンにし、対話して決定してゆく』
「住民さんを巻き込む」ということです。
「住民さんが町づくりの主役」ということです。
住民さんが、お任せ政治をやめて、目覚めないといけません。
ということであれば、まずは、住民さんの代表である議員から、しっかり意識しないといけません。

ということで理事者側は「議員をこき使って議会を、自分の車のタイヤとして動かす」ことをしないといけません。
そうすることが、森田町長の公約の実現にもつながるということになろうかと。
私・森内も含めて議員というのは「さわらぬ神に祟りなし」という厄介な存在かもしれませんが・・・(笑)

住民自治への改革の嚆矢は、理事者側からは、ニセコ町。
議会側からは、議会基本条例を初めて作った栗山町です。ともに北海道。

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