前回はこちら
来年度に向けて、三宅町での地域福祉計画を作ろう、という会議です。
平成30年12月8日(土)13:30から16:00まで あざさ苑で開催されました。
出席者(出席予定者)は、以下の団体からです。
町議会(私・森内です)、民生児童委員協議会、自治会長会、老人クラブ連合会、婦人会、幼児園保護者会、小学校PTA、式下中学校PTA、幼児園、三宅町学校、式下中学校、ボランティア連絡協議会、社会教育委員会、社会福祉法人ひまわり、公募委員、長寿介護課
前回は、
「地域福祉って?」ということでした。
今回は、域の課題を考える partということで、
1.地域の現状を知る。「私から見た三宅町の姿」について、6名の方に5分程度発表してもらい、質疑を設ける。
2.「未来はどんなふうになりたいか?」について話し合う。
3.「現実とのギャップ!こついて話し合い、課題をあげていく。
という予定でしたが、時間切れで、発表を聴いて、「未来はどんなふうになりたいか?」を紙に書いて終わり。というところまででした。
1の段階で話しを聴くだけでも私にとっては、たくさんの情報をえられたかと思いますので、メモっておきます。
1.子育て中のお母さんより
車(旦那使用)、免許がないなどの事情で、小さい子を連れてどこかへ出かけることが困難。タクシー券利用は出来ないか?
小さい子を連れての移動はやはり困難が伴う。町内の支援センターへいくのも困難で、家に閉じこもり気味になりがり。買い物となると近くにないので困る。
現在、幼児園での待機児童が少ないということは、近隣の友人に訊くと珍しいとのこと。このまま維持してもらうと町の強みになる。今後も維持できますか?
小さい子を安全に遊ばせる場所がない。支援センターの運動場を貸してもらえるが、それは幼児園の児童が使っていない時という制限があり、自由に使えるという訳ではない。電車に乗れば近隣の遊び場に行けるが、やはり駅まで遠いと、小さい子を連れてのお出かけはしんどい
安全な遊び場。ボール遊びができる場所。自転車の練習が出来る場所(今は、車でファミリー講演まで行く)
同じような世代(ママ友)が近くにいればいいが、それは地区によって異なる。
特に移動したいというのは、夜間の救急。子どもが熱を出した。というような状況の時、対応できる体制があれば安心。
ふくろうランド。0歳児および妊婦さんが参加できるように受け入れる対象者が拡大されたのはうれしい。もっとアピールすべきでは?
3年前より、子ども一人目には1万円、2人目には3万円、3人目以降には10万円という、祝い金はスゴイと、知人から言われる。
チャイルドシートやベビーベッドの一年間無償貸出はたいへん助かった。(大きくなると使わなくなるので)しかし、その制度を使う人が少ないということでなくなったのは残念だ。PR不足では?
2.スクールソーシャルワーカーより(県から、小学校、中学校に月に一回来られています)
なじみのない固有名詞もいくつか聞きましたのでリンク付きメモします。
川西町、田原本町、三宅町は地域の力があると感じる
不登校のための「適応指導教室」がない。居場所が必要。親が外出すると子どもが家にひとりとなる
行政と地域が顔の見える規模
こどもソーシャルワークまなぼうの会?
※子どもソーシャルワークで出てきたリンク先を張っています。
子ども食堂は、すべての子どもにオープンにしておく方がよい。貧困というレッテルを張られるという意識が福祉を遠ざける可能性大いにあり
おやつクラブ、フードバンク、社協のフードレスキュー
民生児童員の方から、「気にかけて下さい」という子の情報はもらうが、実際にどういう状態で、どういうふうに気にかけていいのかという点がわからない。個人情報の関係ですかね」という発言があった
3.長寿介護課の職員さんより
一人暮らしのお年寄り、老夫婦のみという家庭が増えている。
ちょっとした困りごとを、どこに、誰に話していいかわからない
買い物、調理、掃除などちょっとしたことに困る
話を聞いてもらえるだけでうれしい(話し出すととまらない)
ちょっとした距離だけれども、杖をついては行けないし、来れない。訪問する活動が必要だと感じる
訪問活動の友愛チームによると、なかには訪問してくれるなという人もいる
4.地域包括支援センターの職員より
3年前に比べ、認知症の相談が10倍に(16件⇒165件)、経済問題の相談が3倍になっているのが、相談内容の変化の特徴
認知症については、家の鍵をすぐになくす。同じものを何度も買う。怒りやすい。活気がない。帰り道がわからない などなど。早い段階での発見が認知症の進行を遅らせることに役立つので、気になる人がいると連絡・相談が必要
経済問題9割りがについては、現役時代は収入があったが年金暮らしになり収入が減ったことに加えて、認知症で管理が不可能、ギャンブル好きで収入が少なくなってもやめられない、など背景がいろいろあるものの、その日の食べるものがない、電気が止まったなど、セパ詰まってからの相談になることが多い
町内は元気な高齢者も多い。8割は自分は元気だと感じており、積極的に何かしらのお手伝いをしてくれる
認知症の問題、経済の問題にしろ、早く相談窓口につながること、つなげることが大事。そのためには近所づきあいとか、ちょっとしたことに気づいて声掛けしてくれることが大事
フードレスキュー事業、日常生活自立支援事業、消費者センターへの相談
5.
社会福祉法人ひまわりの方より
支援の必要な子どもの親も支援が必要だと感じるケースがあるが、その場合いきなり指摘はできない。その人の積み重ねがあるので、それを否定することにもつながるので。
フードバンクなど物資を支援する事業に関しては、直接、我々から渡さないようにしている。物をあげる・もらうの関係ができるので、相談として話を聞く業務に影響がある。そういう時にボランティアで物を届けてもらった。こういった制度にのらない支援も大切
地域の小さな困りごとを解決する「ひまわり内の活動でほどらいこのお助け隊」がある。障害者が社会を支える側で手伝いをする場面が少ないので、地域の困りごとと結び付けたい。
このお助け隊には、地域包括支援センターや長寿介護課から、仕事が回ってくることがある。すべての仕事を受けられるわけではないが、出来ることはやっていきたい
放課後児童の預かりである学童保育も、ひまわりで委託を受けている業務だが、障害のある子も普通の子も一緒に学童保育であずかるのは三宅の特徴。しかし障害児はひまわりの○○先生の担当となっては意味がない。障害児への支援も大事だが接する周りの子供が成長しないと意味がない。普通の生活の中での福祉教育が、三宅では行われている
障害の申請をすることで受けられるサービス(申請をしないと受けられないサービス)がある。例:援助付き雇用。家事援助のヘルパー
6.
ひなた舎の方より
利用者の9割が統合失調症。ほか、うつなど 1/3は職場復帰する
10~20代で発症すると、進路指導などを受ける機会がない場合があり、社会との接点を失う
よく言われるが、キョウイク(今日行くところ)とキョウヨウ(今日の用事)が必要という言葉は、我々の分野でもその通りだ
対象の人を家族がかかえるケースが日本は非常に多い
精神障害の認定があれば、ヘルパーのサービスを受けることができる
医療機関とつながっていても、次の段階の福祉の機関とつながれないケースが多い
支援に入るには関係性が必要。
日本は30万人が入院している。いわゆる社会的入院。世界的にみて突出して多い
精神の病についての偏見がある。危険であると言われるが接してみればすぐにわかる。また、本人も「偏見で見られると思い込んでいると事があり」それも問題
その他、聞いた言葉をメモ
通級指導教室
Social Skills Training
通級指導教室は、複合施設の建設を考えるのなら、こういう機能も考えてもいいのではないでしょうか。
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