この資料をもとに、それぞれの委員会で、理事者（職員さん）から議員にむけて説明があり、議員は、この資料を見ながら職員さんの説明を聞いているのですが、傍聴に来た住民さんは、なにもなしで説明を聞くことになります。
　そのため、「これらの委員会に傍聴に来た住民さんにも議員と同じように資料を公開すべきである」と主張する議員（私を含む）がいる中で、
「理事者がわざわざ作ってくれた資料なので勝手に住民さんに見せるのはヨロシクない」
「職員が嫌がることをすると次からこんな詳細な資料を作ってくれない」などの意見が議員さんから出ます。

議会として、職員さんに資料を公開してよいかと聞くと「うちの部署は良いけど、他の部署はどうでしょう？？」みたいな話になるのか、うやむやになって、住民さんに対して委員会に傍聴に来てくださっても閲覧もできなかった資料です。
現在は、紆余曲折をへて、「傍聴に来てくれた住民さんには、その委員会内で閲覧可能」という取扱いになっています。
（取り決めの文章はないので、そんなことはしなくて良いと議会が言い出したら、やらないことになるかもしれません）

　2021年7月31日のタウンミーティングでの、森田町長と住民さんのやり取りで、住民さんから「予算書は見てもどの事業にいくら使われているのかわからない（そのとおり。絶対に説明が要る）」という意見に対し、森田町長は「議会に予算の説明書を渡している。それを見るとわかると思うが、その説明書の取り扱いは議会が決めているので、公開されているかどうかはわからない」というような発言をされました。
確かに、森田町長は「情報は公開してよい」ということを言っておられたと私は記憶しており、堂々と公開に踏み切れていないのは議会の責任ではないかとも感じます。
ただ、いち議員の私が議会内で良しとされていない資料公開をして、議会から白い目で見られるのもイヤなので（日和見です、というより、10人しかいない集団で浮くと何もできなくなります。）
こっそりと公開。いえ公開でなくひっそりと閲覧可能にしておきます。
誰しもが閲覧できる状態（公開）ではありませんので、そこんとこ４６４９（ヨロシク）

「自分達だけ知ることの出来る情報を持っておきたい」という心理は、誰しもが持つ特権意識なのかもしれません。
（私にはこの情報に関しての特権意識、優越感はぜんぜんありません）

また、「情報を出すことを職員たちは嫌がる」という発想は、「いちいち自分たちのすることに口出しされるのはイヤ」という心情として理解できます。
しかし、職員さんが行う仕事は全部が全部、住民さんのため、ということになっているはず。
耳の痛い意見を言われる可能性もありますが、より良い内容にしてゆくには、様々な角度から意見を出してもらった方が良いです。
なので「職員が資料を出すことを嫌がる」という発想は間違っているように私は思っています。
「職員は様々な角度からの意見を欲しがっているので、なるべく多くの住民さんに見てもらえるよう資料は出すべき」という発想が未来につながる発想だと思います。