2025.07.28-真の意味での 持続可能な都市を目指して(神戸市長 久元喜造 氏)

本日、AM5時に置きてチラシ配りをしてからのjiamの研修です。オンライン受講
なかなか時間が取れないので、オンラインの受講を増やして欲しい。

神戸市長 久元 喜造(ひさもと きぞう)氏
 1976年に東京大学法学部を卒業し、同年4月に旧自治省入省。内閣官房内閣審議官、総務省大臣官房審議官(地方行政・地方公務員制度、選挙担当)、同自治行政局長などを歴任。札幌市財政局長、青森県企画課長、石川県財政課など、地方自治体でも勤務。2012年11月より神戸市副市長、2013年11月より第16代神戸市長に就任。現在3期目。指定都市市長会会長などの役職も務める。

自治体経営を考えるにはまず人口動向を把握する。減ることが前提。

国立社会保障・人口問題研究所の出す資料だが、全然役に立たない。
2023に出した人口推計だったが、実績は一年で乖離した。

出生数が70万人を割り込むと推計していたのが、2038年だったが、2024年には割り込んだ。

想定を上回るスピードで出生数が減少している。
なぜ? 統計がズレる? 講師の考えは、国民に恐怖を与えるからと思う。

人口を減らないように対策しているはずなのに、なぜこんなに減るのか?という批判あり。
韓国ショック、1.15合計出生率。国が維持されるのは2.08以上
合計特殊出生率を改善するために韓国はいろんなことをしてきたが、うまくいかない。0.7強 ソウルは0.5を切っていたのではないか

人口という時に、日本時だけなのか、外国人も含めて考えるのかも重要

人口をブロック(地域)で考える。
三大都市圏はすでに死語。

プラスは関西では大阪のみ(他は流出)、東京圏は(東京、神奈川県、埼玉県、千葉県据えて流入が多い)、名古屋圏はすべて流出が多い。
東京圏とその他、となっている。

大都市とは?
東京23区と政令市の事だが、人口の増加率を見ると・・・
一番:福岡市、特別区部、大阪市、さいたま市、川崎市、千葉市、名古屋市、熊本市のみ
マイナスは、横浜市、仙台市、札幌市、相模原市、京都市、浜松市、岡山市、広島市、堺市、神戸市、新潟市、北九州市、静岡市。
2023年と2024年を比較

これまでは、中核市から大都市への人口流出だった(横浜市も減少、

北海道や九州では、もうこれ以上人口が流出しないところまで来ているのではないかと仮説を考えている。

昨年2024、約89%の市町村が人口減少。増加は11%のみ。
人口が増えている勝ち組と言われている11%の中にモデルを見つけることが出来るのか??? (出来ないだろう)

消滅可能性自治体(2050年までに若年女性人口が半減以下 744自治体)、ブラックホール型自治体(赤ちゃんは埋めれないが、外から人が来る 25自治体)
愉快か不愉快かは別として事実を受け入れる。

東京の人口の増減理由は??
転入増加は11万人、自然減は4万人 この差し引きが7万人の増加。(2023年と2024年を比較)

一般預金の残高は東京だけが増えている。東京はおカネも集まってきている。
東京はおカネが集まってきているのだから、手厚い子育て支援が出来る。
保育料:第一子無料。018サポート 0-18歳へ月5000円を支給
アフォーダブル住宅提供に向けた官民ファンド(100億円) ← これは、東京では住宅が買えないからだろう
都内の教員や技術系職員に対し、奨学金返済に1/2を負担する(2026年から)
介護職の居住支援に特別手当(285億円)
医療機関に勤務する看護職員などの宿舎の借り上げ支援(39億円)

こんなことでもしないと東京に人が集まらないということではないか? 東京の周りの都市はとくにたまらん。
東京都の教職員募集を全国でやっている。
なにがなんでも東京に人材を集めたい

こんなことをやり続けると、自治体格差がさらに広がる。
東京のこのやり方は持続可能ではないだろう。

選挙で一票の人口格差が言われる。東京に人口が集まれば、政治もそこばかりが重要視される。

人口に対応して必要な住宅が大事となる。

空き家の増加。
必要とする世帯数と、提供する世帯数が均衡するのが望ましいが、すでに60年前から住宅が余ってきていた。
住宅が余っているのに新築を立て続けた。空き家が増えて当然。

都市のスポンジ化。これに対応する政策がない。

20年前から、年に対する要求が変わってきた。
かつては、郊外で一戸建てが人気だったが、少子高齢化で、職住近接で都心のマンションが人気になってきた(典型がタワマン)
マーケットにのっとって住宅を提供すればいいという考え方もあるが、分譲型のマンションを本当に作り続けていいのか?? (賃貸マンションならまだよいが)

老朽マンションの問題が発生してくる。

神戸市は危ない一戸建てを代執行してきた。回収できないことも多い。放置できないから公でやるしかない。

人口が増えた方がいい。タワマンをどんどん作れ、では持続可能性はない。

神戸は、山を削って、海に埋め立て地を作った。1960-1985年

神戸の都市部には掘っておくとタワマンが建つ。住宅を作ることを禁止。タワマン禁止

分譲型タワマンに対する疑問から禁止した。
長期にわたる維持管理への合意形成が出来るのか? 震災時の対応は? 大量に住む住人の学校などのインフラは?
投資目的の所有者は、維持費などに興味がない。
タワマンは共有部の面積が大きいので、維持管理・更新費が多くかかる。タワマンの空家問題
地震時、高層階は揺れまくって被害が大きかった(タワマン自体が倒壊することはない)大阪のサキシマ庁舎も東日本大震災時に被害が大きかった。
タワマンの大量の被災者に対してどうやってケアするのか答えが出ていない

神戸市は鉄道をほったらかしにしていた。震災もあったため。
今、次々にリニューアルしている。
すでにある鉄道インフラを賢く使う。駅周辺に出来るだけ住んでもらう。(都市にタワマンを立てて人口を集めるのでなく)

谷上(たにがみ)駅から新神戸駅、別会社のため初乗り運賃が発生していた。11分550円だった。神戸市が思い切って北神電鉄を買収した。初乗りで280円にした。
民から官へと小泉内閣で言われたことに逆行した。

老朽空き家解体補助をやっている。補助率1/3かつ上限60万円(条件により最大100万円)

森林・里山の再生
人口集中地域は3割くらい。少ない。自然な多い。竹林がかつての10倍くらいに増えていた。ここい人の手を入れる。

9割は広葉樹林。人口樹林は1割もない。
広葉樹林は、家具になる。炭になる。新たなチャレンジ。神戸に林業がないが、林業を作る。ゼロからのスタート。
ほとんどが民間地。メガソーラは市長としてはやめたかったが、これをすると地主にもオカネが入る。

黒田けい子さん(副市長に迎えた。森林のプロ)神戸に炭焼きの窯を作る。神戸備長炭で神戸ビーフをインバウンドの人に食べてもらうことも考えている。


質問

島根県 松江の議員
タワマンの部分で、税の面で考えていた。
神戸市は都心に置いては新規のマンションをストップした。今あるタワマンをどうするのか。
有識者会議を作って検討。法律に基づく管理状況を、神戸市が義務付けていなかった。義務付けるべきだという意見があったが、それがなされていなければ、正直者がバカをみるという結果になるのでやめたが、やっぱりやるべきだと考え、議会に提出するつもり。

タワマンは、景観のいい一等地。投資目的でなく有効な使い方をしたい。空室税を考えたい(法定外普通税。この考え方が成り立つのか検討する予定)


豊橋が6本鉄道が通っている。鉄道が気になる。

市が鉄道を買うとなると、路線地区以外の人からの反対はなかったのか?

鉄道にはそれぞれの背景があり、北神急行の例が参考になるかわからないが、
北神急行は、もともと阪急の持ち物だった。阪急と神戸市で痛み分けをした。
阪急は、三宮の活性化にもつながるということで、協力した。神戸電鉄も三宮にも行きやすくなると、議会からの反対はまったくなかった。

里山について残すつもりなのか? たまたまあるから利用するのか?

里山は人の手が入らないといけない。関わり続けるということ。
市民活動をいかに広げられるかが問題。学生とのかかわりなど、官としても考えどころ。
どこの地域でもイノシシがでる。農地を守るためには、周辺の雑木林との距離が必要。
森林を保全すること(都市と自然の協調)は、グローバル社会のなかで、ブランド価値があることである。
舗装道路を土に戻している所もある(パリ? ポートランド)
理解してくれる人ばかりではないが・・・


神戸市では、国の補助金をどう活用しているのか?
国の制度はコロコロ変わるので、全部把握していない。

地方創生交付金(名前が変わっていた?)
国土交通省(まちづくりへの)の交付金を綿密に調べて積極的に対応している。
人の交流には力を入れている。国会議員の先生には年に二回お願いして説明に来てもらっている。

9割が森の町です。

道を舗装から土にかえると、道の管理はどうなりますか?

神戸は議論をしているだけ。
住民が活動している。

神戸では、従来の舗装でなく、竹チップや木材チップを入れた土を公園に入れようとしている(高校生の提案)どれくらい持つのかは未知数。


良い話をいっぱい聞いた。未来を見てはります。
久元喜造さんの書籍も読まなくては・・・

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