こちらの記事のつづき
【今回の6月議会の目玉2】
本日(R7.6.17)三宅町の6月議会は終了しました。
今回の目玉として、三宅町の教育について、森内が一般質問したことへの回答にはなりますが、町として目指している(めざしたい)教育の方向を、教育長が語った部分を引用します。
本会議の動画からも確認いただけると思います。
少し長いですが、大事な発言だと思いますので、全文引用しておきます。
「私から、「三宅町の今後の教育のあり方について」のご質問にお答えします。
森内議員におかれましては、「三宅町の今後の教育のあり方について」という、本町教育の未来を左右する極めて重要なご質問をいただき、誠にありがとうございます。
3月議会におきましては、「未来の学校フロジェク卜」として、フインランドや広島県福山市などの先進的な学校視察、そして町民の皆様とのタウンミーテイングの開催、さらには学校建築に深い知見をお持ちの方をスタッフとしてお迎えするための人件費などを一つのパッケージとした、総額1900万円の事業予算をご提案させていただきました。しかしながら、私の丁寧な説明が不足しており、議員各位のご理解を得られず、否決という結果となりました。この場をお借りしまして、改めて熱心なご審議を賜りましたことに深く感謝申し上げますとともに、議員各位のご期待に沿えなかったことに対し、改めて心よりお詫び申し上げます。
本日は改めて、議員ご質問の核心である「未来の学校プロジェク卜」が真に目指すもの、そして、私たち三宅町教育委員会が、本町の子どもたちにどのような未来を描き、それを実現しようとしているのかについて、より詳細にご説明申し上げたいと存じます。
私たちが希求する「未来の学校」とは、単に最新の設備を備えた箱物としての学校ではありません。それは、子どもたちが激動の未来社会をたくましく生き抜き、自らの可能性を最大限に開花させ、そして何よりも、生涯にわたって幸福を感じながら生きていくための「生きる力」を育むための学びの共同体です。
これまで学校教育は、知識の詰め込みや、偏差値に代表される学力偏重の傾向が強かったと言わさやるを得ません。もちろん、基礎的な知識や学力は、子どもたちが社会で活躍するための重要な土台となることは間違いありません。しかし、情報化が高度に進み、技術革新が目覚ましい現代においては、与えられた知識を効率よく習得する能力だけでは、真の意味で社会の変化に対応し、自らの人生を切り拓いていくことは困難です。
そこで、私たちが特に重視したいと考えているのが、非認知能力の育成です。具体的には、自ら課題を発見し、解決に向けて粘り強く探究する力、多様な他者と協働しながら新たな価値を創造する力、そして、困難な状況にも屈せず、自らを律し、目標に向かつて努力する力などです。これらの非認知能力こそが、予測不可能な未来を生き抜く上で、子どもたちにとってかけがえのない財産となると確信しております。
平均寿命が100年を超える時代が現実となろうとしている今、子どもたちはこれから、私たちとは違って、想像もつかないほど長い人生を歩んでいくことになります。その長い道のりにおいて、社会の急激な変化に柔軟に対応し、様々な困難を乗り越え、自己肯定感を持ちながら、主体的に人生を謳歌していくためには、認知能力と非認知能力をバランス良く育む教育が不可欠です。
私が教育長に就任して以来、まず取り組んだのが、まさにこの理念を具現化した、第三期三宅町教育大綱の策定でした。「子どもたちは未来からの留学生」という、少しユニークなテーマを掲げ、子どもたちの瑞々しい感性や未来への希望を大切にしながら、子どもたちと一緒にこの教育大綱を策定いたしました。現在、三宅幼児園、三宅小学校においては、この教育大綱に基づき、遊びを通した学びや、主体的な探究活動、そして豊かな人間関係を育むことを重視した教育・保育が着実に進められつつあります。
現在、三宅町学校、式下中学校の老朽化は、本町教育における喫緊の課題であり、その解決は避けて通れません。もし、これらの学校を更新するのであれば、私たちは、単に老朽化した建物を新しくするという消極的な姿勢でではなく、10号、20年後、さらには50年後の未来を見据えた、革新的な学校を創造すべきだと強く考えております。
校舎の建築は、まさに100年に一度あるかないかの、町にとって極めて重要な事業です。大きなチャンスです。もし、過去の学校教育の成功体験や従来の学校のイメージにとらわれたままの建物を建ててしまえば、その完成と同時に、時代遅れの最も古い考え)に基づいた学校となってしまう可能性すらあります。
私たちが思い描く「未来の学校」の校舎は、固定された教室という概念にとらわれず、子ども一人ひとりの興味や進捗に応じた、個別最適な学びが柔軟に展開できるような、多様で流動的な学習空間を持つべきです。ICT環境を効果的に活用し、子どもたちが主体的に情報にアクセスし、学びを深めることができるような環境も不可欠です。
また、子どもたちが様々な活動を通して、仲間と協働し、多様な価値観に触れ、社会性を育むことがてきるような、交流スペースも重要です。地域の方々との交流を促進し、地域全体で子どもたちを育むという視点も、これからの学校には不可欠だと考えます。
さらに、子どもたちが自らの興味関心に基づいて自由に学び、自ら考え、自ら決定することに喜びを感じ、自己肯定感を育むことができるような教育活動を展開することが重要です。そして、失敗を恐れずに挑戦する気力や、生涯にわたって学び続ける意欲、困難な状況を乗り越えるresilience(レジリエンス)といった、非認知能力をしっかりと育むことができる教育こそが、これからの時代を生きる子どもたちにとって最も大切なのです。
そのような学びを通して、子どもたちは自己肯定感を高め、他者との協調性を育み、困難を乗り越える力を身につけ、生涯にわたるウェルビーイングを実現していくことができると信じています。そのような学校を、「未来の学校」として、私たちは子どもたちに示したい。そして、そのための準備を着実に進めていきたいと考えておリます。
3月議会で否決きれました「未来の学校プロジェクト」のための予算につきましては、議員各位からの貴重なご意見を真撃に受け止め、その必要性や具体的な内容を改めて精査し、より一層ご理解いただけるよう努めながら、改めてご提案させていただきたいと考えております。
本町の未来を担う子どもたちのために、今、私たち大人が真剣に考え、行動すべきことは何か。それは、過去の成功体験や前例踏襲主義にとらわれることなく、変化の激しい社会の潮流を的確に捉え、子どもたちが真に必要とするカを育む教育を創造することであると、私は強く信じております。
何卒、議員各位におかれましては、本町の輝かしい未来を築く子どもたちのために、「未来の学校」づくりに向けた私たちの挑戦に、深いご理解と温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。以上、私の答弁ときせていただきます。」
他にも、今回の6月議会の目玉がありますが、今回はここまで。
活動報告の作成してます。
