メモ
国家戦略特区の取組と地方創生
講師:兵庫県養父市 市長・広瀬栄 さん
– 兵庫県養父市市長広瀬栄( ひろせさかえ) 氏
1947年兵庫県生まれ。鳥取大学農学部卒業、1976年4月八鹿町役場(現養父市役所)入庁。八鹿町商工労政課長、企画商工課長、建設課長、養父市都市整備部長、助役を歴任後、2007年4月~養父市副市長を務める。2008年11月養父市長に就任、現在4期目。国家戦略特別区域の指定を受け、農業をはじめ、高齢者雇用や医療、公共突通など、さまざまな分野で規制緩和を行っている。持続可能なまちづくりを目指し、中山間地の地方創生モデルになるよう挑戦している。
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昨日、23:14 地震あり。心からお見舞い
新年早々、能登半島の地震、台湾の地震、昨日の地震など不気味。
自然の偉大さを感じずにいられない・
能登半島の地震について
危惧しているのは、都市部ではないエリアの地震。
かけ声ほど、復興復旧がすすんでいない。
養父(やぶ)市は兵庫県の北部。但馬エリア。
能登半島に似ている(能登の方が高齢化がすすんでいるが)
復興復旧が遅いと、残った大人たちも心が折れている。
出て行った子どもたちの所へ行く。
今の能登を見ていると、将来の自分たちの姿を見ているよう。
将来消滅しないだろうかという不安。
日本の地方は都市から見捨てられるのか?
スピーディーに対応して欲しい。
未だに、水道が復旧していない。
ランドリーカーを派遣している。一台、市で持っている。
我々も、地域の発展を目指してやっている。しかし、計画などの作成以上に、未来のリスクを見える化・数値化して、そのリスクに対する対策を、住民と一緒にやっていかないといけないのではないかと思っている。
養父市(やぶし)4つの町が合併。市全体が過疎地域。豪雪地帯。
マイナンバー保有率全国一位(91.1%)3月末90.8%亡くなられた
交付率は100%を超している。
データー連携基盤をデジタル化。
デジ田で、ネット選挙に取り組んでいる
人口は2万人代
高齢化率40.17%(日本全体29.1%)
不安定、不確実、あいまい、多様性 ⇒ 居心地の悪さを感じている
居空間(いくうかん)構想 = 居心地を良くする。
心の豊かさと物質的な豊かさ
今年0歳の子は、20年後、20歳
未来の担い手が少なくなっている。
2060年 養父市は今の人口の半分
2090年には、計算上0人
持続可能な町づくり、について
・挑戦のまちづくり
小泉政管の時、構造改革特区に申請
株式会社の学校を作っている・株式会社ウィザス
スクーリングで養父市に来ている。
学校ができたことによって、地域の就労を賄う。
経済効果を一億円と見ていたがそれ以上今はある。
アベノミクスのとき国家戦略特区にもなった。
第一期の指定を受けた。
農業の担い手が不足、農地が荒廃。
養父市は農業をベースにした生活空間。
農業を守るべきだが、小規模な農業を守ることは今の国では出来ない。
制度を変えてくれないかという提案
シルバーは、登録すると労働時間が制限されるという矛盾があった
農業委員会を市の事務分担::農業委員会の委員長の権限を市長に移す
管(すが)官房長官の時
農業生産法人の要件緩和、一人でもOK
企業による農地取得の特例(養父市だけだったが構造改革特区でもOKとなり全国展開可能。手上げして出来る)
養父市と言えば農業改革特区として有名。
職業と農業の基本法
自給的農家(小規模農家)
国は集積して大規模大規模の一点張りだったが・・・・小規模農家を大事にする方にも舵を切っている
① 農業委員会と市の事務分担
② 農業生産法人の要件緩和
③ 企業による農地取得の特例 ★★
「食料品製造企業は、農家とみなす」というのが実現すれば・・・
④ 農業への信用保証制度の適用
⑤ 農用地区域内に農家レストランを設置
⑥ 古民家への旅館業法の適用除外
⑦ 高年齢者等の雇用の安定に関する法律の特例
⑧ 特定非営利活動法人(NPO法人)の設立手続きの迅速化
⑨ 過疎地域等での自家用自動車の活用拡大 ★★
ライドシェア(養父市は特区を活用して行っていた)
4月から運用を拡充している
⑩ テレビ電話による遠隔服薬指導
なぜ企業の農地取得が必要か!
全部やってもらうつもりはない。
農地を持てるのは農家だけ。
農家になるためには、地域に認められて農業委員会に認められたという過程が必要だった。なので企業は農地を持てない
農業を経営戦略として、企業の農業戦略に取り入れる。
旅客運送
ボランティがバス停まで運ぶは、全国であったが、民営圧迫となっている。自家用車で料金を取りながら5年やってきた。バス会社タクシ―会社からのクレームにより市内全域が出来なかった。
市役所に行けるように、病院に、駅まで、買い物できるところまで
タクシー会社も、バス会社も地域の交通を自分たちで出来ないと理解はしていた。R6.4/1より
都市部でも、運転手、お客も少なくなっている。
タクシー―会社等に申し上げているのは、いつまで運転手、車をかかえて経営をしますか? お客が減っていますよ会社に言っている。
マッチングをする業務にしてはどうですか?という投げかけをした。
4月から、タクシー事業者に限ってライドシェアをすると国で法律を変えた。これでいいのか? やりたいと言うとこをはすべてやれるようにすべきと考えるが・・・
私はこれから、学校の統合はしない。
学校を地域の誇り! それがなくなることを経験したから。
オンラインを使って、授業は他の学校の生徒とを同じに受ける
遠隔授業の上限人数の撤廃
遠隔授業特例校制度の緩和
夜間中学校のオンライン配信の受講は
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やぶ医者の「やぶ」は養父市の「やぶ」
元は名医のこと。「やぶ」を掲げると儲かったので、「やぶ医者」が増えた。そんなところから「やぶ医者」が今の意味になった。
やぶ医者で地域医療の確保!
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医療文化経済グローカル研究所
下水サーベイランス事業(コロナの感染状況がわかるという話があった。実証できた!)
夜はプロジェクションマップングで情報を出していた。
下水道は、企業会計になり維持するためにカネがいる。
下水道で新たな価値の想像。
下水サーベランス協議会を作っている。加入者募集!
札幌市、小松市、養父市で協議会を作っている。
>コロナとノロウィルス、インフルウィルスの検出を行っている。
旧町ごとの検査結果を持っているが、住民には市全体として公表している。地域ごとのデータは小学校区に教育委員会で出している。
事業者にまけてもらっている。2500万円くらい
国はコロナ対策のマスクでいくら使ったでしょうかね。
地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)
3市2町でやっている
ウォーターPPP
関連する自治体で連携してやる
技術者不足への対策
メタバースを活用
吉本興行と一緒にやった。情報発信力を活用させてもらう。
ソフトバンクも一緒に
ZEPという仕組み
メタバース上に養父市を作成している
マイナンバーを使った選挙を行った。2年間やっている。
昔は、養父市にはなくすものがないかた、挑戦し続けると考えていたが、
やはり、守らないものがあるために、挑戦し続けると考えている。
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少子化をどう克服するかが目標
産み育てられる人がどんどん少なくなている。
出て行った人が帰ってこない。
養父市も子育て支援を、身の丈以上にやって来た。
給食費、医療費を無料、東京都は年間6万円払う(都市の横暴だと考えるる)
これだけでは、若者は地域で暮らさない。
子育て支援は、インセンティブにならない
職場の近くが有利。
そうであれば、何をすべきかを缶gな得たのが、現在の施策
つながり、ウェルビーング、などを打ち出している。
少子化をどう克服するかが、目標への答えは、ないが、やるべきと思うことをやる。
メタバース
市民証の発行は40ほど、まだまだ少ない。
規制緩和は、今の制度で利益を得ている企業から、必ず反発がある。
そこが一番苦労している。
ライドシェアをするとき、タクシー協会の会長が来た(全国、大阪、兵庫県、労働組合)みなさんどう思いますか?
農業組合長の権限移譲も大変な抵抗があった。今でも農協の雑誌で悪役に挙げられている。
規制緩和について
市民に最適価値を生む出すにはを行政内で確認している。
例えば従来の仕事は当時は最適だが、今は最適なのか?という気付きを得るようにしている。制度の中で動いていた
省庁は自分たちの方が賢いと思っていて、自治体の首長が何を言ってるのだという感じで、そこと戦うのが一番大変
農村RMO(自治運営)
農村型地域運営組織(農村RMO:Region Management Organization)とは、複数の集落の機能を補完して、農用地保全活動や農業を核とした経済活動と併せて、生活支援等地域コミュニティの維持に資する取組を行う組織のことです。なお、農村RMOは、RMO(地域運営組織※)の一形態と整理しています。
>なかなかうまくっていないが、コツがあれば。。
養父市で地域の住民の方がからやりたいと区域が出てきた。
特認校:演劇と、外国語をやっている。
自治協議会がある(行政区とはちがう)
自治協議会はまさに農村RMOだと考えている
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感想:
講義内容の話は視野が広く、私の知らないこともたくさんあった。
既得権益側の圧力の話は、やはりどういうものと戦わないと、未来がないのだと感じた。信念がないと出来ない・
その話し方、立ち居振る舞いから、誠実で、賢く理性的で、素晴らしいリーダーだと感じた。
講演を聞かせていただき、オンラインの画面の向こうに拍手を届けたいと自然と拍手をした。