議会改革? 常任委員会の委員数を増やすのか?

現在、三宅の有志議員による勉強会で、
「常任委員会のメンバーの数を増やした方が良いのではないか?」という意見が出ています。
「良い」とういうのは「議論が活発になるから良い」という意味で森内は理解しています。

先日の12月の常任委員会では、午前中の総務建設委員会に、2名の町民さんが傍聴に来て下さっていました。
午後からの福祉文教委員会では、住民さんの膨張はなく、委員でない議員さんの傍聴だけでした。
午前中に来て下さっていた方に夕方会って「午後からも来て欲しかったです~」と声をかけたら「え~午後からもあったん?! あれは大変やなー」とおっしゃっていました。
大変だとしても議員の仕事です。
やらなくてはいけないし、やっていないと「お前ら何をしとんねん」と住民さんから怒られないといけません。
(ヤッパリ傍聴に来てくれた人には資料をお渡しした方がいいですね。話を聞くだけではなんのことかよくわからないはずです。資料を渡すことがアカンのであれば、帰るときに回収すればよい話。
「この資料、住民さんにも公開していいですか?」と訊くと、だいたいは議員さんへの説明の資料で住民さんの公開は想定していないので・・・という返事。
「隠蔽体質」というよりは、ちょっとした間違いでも、指摘があれば対応しないといけないからという真面目体質のせいではという気がしますが、どうでしょう)

ここから本題

常任委員会として、三宅町議会の中には、現在:総務建設委員会と福祉文教委員会の二つがあります。
常任員会については、地方自治法(5節109条)で定められています。
三宅町議会を例に言うと、議会の中に二つのグループがあって、議案が上がってきたら、それぞれのグループに議案が分けられて、それぞれで話し合います。
そのグループが常任委員会であり、総務建設委員会と福祉文教委員会の二つ。
議員が全部で10名なので、5名づつに分かれることになります。
三宅町では、二つの委員会が同時開催されることはなく、午前中にもう一つの委員会を傍聴して午後からは自分の委員会の会議に参加する(あるいはその逆)。という感じの進行でなされます。
大きな自治体での議会では、委員会が二つ以上あって、議案もたくさんあり、委員会が同日の同時間に行われたりするようで、「他の議員が傍聴できるように委員会の開催時間をズラすことも議会改革だ」と書いてある書物を読んだ記憶もあります。

標準町村議会 会議規則 委員会規則 詳解
『標準町村議会 会議規則 委員会規則 詳解』によると

委員会の長所と短所
【長所】
(1)各委員会に議案を付託すると能率的であるし、専門的に深く審査することができる。
(2)本会議と異なり、形式ここだわらないで会議を進めることができるので民意を反映しやすい。
(3)委員の数が少ないので、深い議論論ができるし、また、話し合いが出来てまとまりやすい。

【短所】
(1)執行機関、特に所管する部課となれあいになりやすいし、また執行機関への介入になりやすい。
(2)所管分野にのみ目が奪われて大局的判断を誤りやすい。
(3)委員数が少ないために、一部の意見に左右されやすい。
(4)委員会で実質的審査が終わるので、本会議が形式化する。

長所と短所は表裏一体である。
例えば、少人数であるために深い議論は出来るが、逆に少人数であるために万般に目が届かず審査が不十分になるおそれもある。

少人数とは、どれくらいの人数を言っているのか、よくわかりません。
三宅町では現在、議員は全員で10名。
委員会となるとそれぞれ5名ずつということになります。


ここで、頭に入れておく必要のあることは、委員長の役割と議長の立場です。
それぞれの委員会に置いて委員長は、進行役で基本的に質疑が出来ません。
(質問するときは、副委員長に進行を交代してもらって行う必要があります。今回の12月福祉文教委員会では森内委員長は交代してもらって質問していました)
となると5名のメンバーのうち4名で質疑を行うことになります。

そしてもう一つ、議長の立場。
議長ポストの者の委員会での発言は禁止されていないが、本議会での進行役であるので「政策判断まで言及するのでなく指導的立場による発言にとどめるのが望ましい」(『議員必携』議長の権限より)
とあります。
となると、議長が入る委員会では、委員長と議長が質疑が基本的に出来ず、5名のうち3名で質疑を行うことになります。
つまり、問題は『4名あるいは3名で、充分な審議が行えるのか? 』ということです。
石見公民館


現在、時々体調不良で休まれる議員さんがいると(実施におられます)、委員会審議では、途端に3名か2名で議案の検討をする、という事態になります。
議員の立場としては、「我々議員なら、どんな2名でも、深く広く、鋭く細かく、いろんな角度から議案を検討することができますよ」と言いたいところです・・・・・・・・
が、現実は・・・

事情ツウの方は、委員会のメンバー表を見ながら、住民さんが選んでくださった議員さんたちが、住民さんを代表して、町の決定をしている場面を想像下さい。
今回はこの議員さんが体調不良でお休みです。なんていうパターンを想像しながら
皆さんはどう考えられるでしょうか?
という話を、×××××で話していると、「常任委員会のメンバーを議員全員にするのは、議員数を今の10名から8名にするタイミングやな」と。
私にすると「え?!」という感じです。

「議員定数」の話は、また別の機会に。

ここでは、三宅町議会の定数と委員会の変遷とメンバーの数の変遷を記録しておきます。
昔の議事録を調べました。

国レベルの動き 町議会の動き
平成18年9月議会 議員発議により「次の議員の改選選挙で議員数を14名から10名にする」
平成18年11月(2006) 地方自治法改正に伴い「議員の複数の常任委員会への所属をの禁止を廃止」
平成19年3月議会 「次の選挙で議員定数が14名から10名になること」と、「先の地方自治法の改正で『複数委員会に議員が所属可能』になったこと」を受け、全員協議会で検討した結果。「重複の委員会の所属は避けて、引き続き『一議員一委員会』を維持するが、常任委員会の数を3つから2つに変更し定数を変更する。また議会運営委員会も定数を6名から5名とする。
平成19年4月 議員定数が10名に変わって初の町議会議員選挙
平成21年3月議会 議員発議により、議会運営委員会の定数を5名から、9名(実質は議長をオブザーバーとする全員の10名)とする。
平成23年4月 議員定数が10名になって2度目の町議会議員選挙

議員定数14名時代(平成19年3月まで)
・常任委員会3つ(総務委員会5名、福祉文教委員会5名、建設経済委員会4名)
・議会運営委員会 6名

↓↓↓↓

議員定数10名時代 一期(平成21年3月まで)
・常任委員会2つ(総務建設委員会5名、福祉文教委員会5名)
・議会運営委員会 5名

↓↓↓↓

議員定数10名時代 二期(平成21年4月から、現在に至る)
・常任委員会2つ(総務建設委員会5名、福祉文教委員会5名)
・議会運営委員会 10名


「議会のことを議会が変える」場合は、議員発議により本議会で賛否を問う。
ということようで、事務の手続き的には、そんなに難しいことではなさそうです。
⇒(議会改革には議会事務局のパワーアップも必要)

しかし、本当にそれでよいのか?、なにか影響はないのか?など、議員間での討議がなされていないといけません。
何にせよ、一議員が複数の常任委員会に所属できるとなると、議員の仕事が増えることは間違いありませんので、反対する議員さんもいることでしょう。

あと常任委員会のことを調べていると
「本議会中心主義」と「委員会中心主義」という言葉に当たりました。
もう少し掘り下げることも出来そうです。

あと「連合審査会」という言葉も、常任委員会を複数の委員会で行う方法です。

 


http://president.jp/articles/-/21007?page=2  引用

「社会的手抜き」

みんなの仕事をあわせて結果となる合算的な課題のときに起こりやすい。
簡単に言えば「今日中に何枚つくろう」といった作業のときだ。たとえばこれを綱引きでみれば、綱を引く力を1人のとき100%なら、2人のときに1人あたりの力は93%、3人なら85%、8人では49%にまで減少するといったもの。それから、サッカーなどで相手チームのほうが退場者を出しているのに、全員残っているチームのほうが精彩を欠くようなときも、これが要因のこともある。

こうして精度が落ちたり、手抜きが起きたりする背景には次のような原因があげられる。

A.内輪だけで過信:自分たちだけで慣れきって、外とのずれに気づかない。
複数人で何かを決定する作業をしているうちに、自分たちのしていることを過信して、判断力が鈍ってしまう。結果、外からの意見や情報には否定的な反応を示すようになり、間違った結論に至ることもある。

B.多数派に流れる:意見を問われて、つい多数派にまわる。
協調や同調のプレッシャーが生まれ、仕事の質よりもチームなどの関係性に重きを置くようになる。すると、たとえ自分は違うと思いながらも、多数派の意見に賛成しやすい傾向が出てしまう。

C.他人まかせの意識:たとえば、前に出てプレゼンをしている人に作業のほとんどをまかせてしまうなど。
他にも参加している人がいる状況では、他人を当てにしやすくなり、「誰かがやるだろう」とみんなの責任感が薄れる。結果として、できるだけ自分の労力を少なくしようとして怠慢を生む。

みんなで作業することで責任が拡散したり、お互いの調整がうまくできなかったり、といったロスなども挙げられるだろう。
そして、何もしていなくても単純に自分が生産的であると錯覚をしがちになる危険性をはらむというわけだ。

では、共同でより生産的になるためにはどうしたらいいのだろうか。

社会的怠惰や同調プレッシャーを取り除く

共同で作業をするときに効率や生産性をあげる対策を考えていくと、次のように責任の境界をはっきりすることが挙げられる。そこで大切になるのは、自分と違う視点や立場の人の考えに耳を貸すことだ。

1.自分と違う分野・新しい視点の人をチームに入れ、弱点を補う
多角的な視点・発想が得られ、偏りがなくなる。

2.それぞれの役割をはっきりさせる。
責任を持つ分野・貢献すべき内容が明確なら、責任感から怠け心がなくなる。

3.自身の能力や貢献度を評価する機会を与える。
自分の力をいかしやすくなる。

4.個々人の成績や能力を、確認できるようにする。
自身の活躍を認めてもらえる。

5.課題を魅力のあるものにする。
モチベーションを高め、やる気につなげる。

複数人での共同作業になったとき、まず発想はひとりひとりでするほうが効率的だとされる。前述したように、ひとりが考えを掘り下げていくほうが深く考えられるからだ。さらに、大勢で考えると各人で発想する数が減ってしまうというデータも見られるため、会議はアイデア出しの場ではなく、アイデアを持ち寄ってそれについて意見を交換する場とする。各人の考えをもとに、みんなでそれを磨き上げるほうが生産性は高い。

作業は、各人の責任の範囲を曖昧にせずにはっきりと自分がやらないと終わらない状況に分担して、最後に合わせることにする。こうした意識をもつだけで、共同作業でただの足し算以上の相乗効果が期待できるようになる。

そして、最初に立ち返って“違い”を恐れることなく取り入れて、異なる分野の人とコミュニケーションをとっていくこと。たとえ釣りでも、飲み屋でも、同郷でも……ひとつの共通のとっかかりを見つけたら、互いの長所を生かしながらつながれば新しい考えが自分に吹き込まれる。それを続けるうちに、共通の達成したい目的が見えてくるかもしれない。

[脚注・参考資料]
Karen Anderson, Be an opportunity maker, TED Sep. 2014
NHK「大心理学実験」関連情報、 日本社会心理学会広報委員会サイト

 


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