大和平野中央田園都市構想に関する三宅町右見地区説明会
18:30から石見公民館で開かれました。
時間きっちりにスタート。
地権者は50人くらいでしょうか。報道陣もたくさんおられました。
主要新聞メディアはほとんど来ていたと思います。
議員は傍聴のみでお願いしますと言われていたため、質問をひかえました。
どうしても聞きたいことがあったので、説明会が終わってから、県の担当課の人に話に行ったのですが、報道陣対応でそれどころではなかったようでした。
配布資料こちらから
山下知事からの話の内容は、すでに実施されていた記者会見や報道発表の内容と基本的に違いはなかったです。
https://www.pref.nara.jp/63365.htm
(記者会見の様子。youtuve動画)
地権者さんたちの思いは様々で、もっともな意見ばかりでした。
【注目しておきたい発言内容】(森内の解釈が入っている可能性あり)
「知事さんが来て話をしてくれていますが、ここで我々の話を聞いて、今の決定(大学誘致をやめる)が変わることがあるのですか? それがないというのならガス抜きですやん。我々が意見を言っても意味がない」
これは、「住民さんの声を聞く」「住民参加」というものには段階があるという『参加のはしご』という言葉を思い出しました。
森内研修レポートより
「土地を売るときに(大学を誘致するという)事業の中止はないのか?と尋ねたら、それはないから安心して欲しいと言われた。それが4年に一度の選挙で変わるとなると何を信じてよいのかわからない。」
「大学が来るというから土地を売った。民間に売るということなら売らなかった。」
「4年で(事業がガラッと)変わる可能性があるというのは、貴方が選挙で選ばれて4年先しか見ていないから、費用が心配だということで事業を中止にする。しかし我々は今も4年後もここに住んでいる。また子供や孫たちもここで暮らすだろう。そういう長い目で見て、大学ならということで土地を売ったのだ」
そう我々は、ここで今も、今後も暮らしている。そして子供や孫たちにもここで暮らして欲しいと思っている。
そのためなら、大学がわが町にあるということは悪くない。
「僕らの生まれた・育った町は、人材を世界に送り出しているんだ!」と言いたいですね。
私は近くの奈良県内の大学の職員をしていました。特質のある学部を設けると全国から優秀な学生が集まってくるという実感がある。
私が尋ねたかったことを最後に記入しておきます。
知事は、「奈良県の大学に奈良県の学生が少ない」ということを言いたいがために、二つの表を示していました。
「在校生のうち1割程度しか奈良県民がいない」という表
と
「卒業生のうち、奈良県内に就職する学生が1割しかいないという表
そして、山下知事からの事業中止の説明では、「若者の県外流出」という言葉がたくさん出てきました。
奈良県以外の問題ではなく「全国の問題だ」と言っていました。「都市一極集中」の人口流動の問題があります。
ここで、二つの表を並べてみてみると。
一割しか奈良県の大学に奈良県の学生がいません。
が、しかし、
「その数少ない1割の生徒が、卒業時にそのまま奈良県内に就職している」と、この二つの表から分析することができないでしょうか。
そうだとすると、「県内への大学設置は、学生の県外流出の歯止めに十分に効果がある」と、私は分析するのですが・・・