2023.05.11 臨時議会 役割決定と議会改革

4/23の新しい選挙結果を受けて、新しい役割が決まりました。
しかし、現職の議員が当選して、引退された議員さん一人と新人の議員さん一人が交代しただけですので、ほぼ同じような役割配置になっています。

では、「結果発表」と行く前に

議会改革がこの臨時議会で行われました。
画期的です(とは言っても三宅町議会にとってで、他の自治体では普通にやっていたりします)

それは何かと言うと、議長選挙に際して、「議長立候補者が公開の席で所信演説をする!」ということです。
何が画期的かというと、これまでは密室で議長(議員の代表。選挙で選ばれた住民の代表が議員なので、住民の代表の代表)が選ばれていました。しかし今回からは、私が議会のトップになればこんなことをしたいということを住民の皆さんが聞くことができる」ということです。
ということで、私も議長に立候補して、こんな議会にしたいということを発表してきました。
私が議長に立候補した一番大きな理由は、これまでの議会運営が議会としての機能を十分に果たしていないと思っていたからです。
「あそこダメだったでしょ」「あんなこと言っていましたよ。間違っていましたね」とネガティブ版の所信演説も作ったのですが封印しました。

今回の「議長選挙で候補者が所信表明をする」ということは、議長になりたい人たちが心を決めればできることですので、すぐに決まりました。
(4、5年前の同じ場面で「所信表明やるべきでしょう」という、うとまれ議員の発言が遅さきながら実った形です。

「うとまれ」なんて言ってごめんなさい。でも素晴らしい成果。
こうやって三宅町は劇的に出なく時間をかけて変わってゆくのでしょう。
そう思うとダメなものはダメ。良いものは良いと、うとまれようが嫌われようが言い続けないといけない。
そんな意思を固めました。

話が飛びました戻します。

議会のリーダーになりたいと手を挙げる人が、公開の場・住民さんの見ることのできる場で「こんなリーダーになりたい」「私がリーダーになったら議会をこうしたい」と言わないということ自体がおかしいですよね。
住民さんから選ばれた代表だという自覚があれば「当たり前だろう」の範疇だと思っています。
しかし、三宅町議会にとってはスゴイことです。

拍手 ありがとうございます

あ、議長選挙の結果はさんざんたるものでした。
森内議長の誕生への賛成は・・・過半数にはとうてい足りず敗退。
( ;∀;)
私の議長への立候補の所信演説を掲載しておきます。とその前に一言。

「議会改革」といいうのは、「議員の定数を下げる」とか「議員報酬を下げる」ではありません。
「町のために働いている議員さんの数を減らすって町のために良くないやん」
と住民さんに思ってもらう・感じてもらう機会をどんどん作ることです。

森内の議長立候補のための所信演説の原稿
まず初めに。
すでにそれぞれの議員さんが、心の中にこの人だと決めた議員さんがおられるように思います。
しかし、オープンでない場で決めて、実際のオープンの場ではシャンシャンと終わる。というのでは、この本会議を開く意味がありませんし、我々、議員の存在価値もありません。
我々は住民さんの代表として選ばれています。

どういう考えを持っている人物が、どういう意見を出して、どういう議論を経て、決まった、決めた、ということを、住民さんにわかるようにする。大事なことです。

知らないうちに、一部のメンバーだけで決めて、結果を住民さんに伝えるだけという姿勢では、絶対にいけないと考えます。

ですので、議員の皆様も、今回の議長候補者の所信演説を聞いて、我々の議会のリーダーとして誰を選ぶのか判断していただけたらと強く思います。

私の目指したい議会を簡単な言葉でいうと、三宅町議会の歴史が始まって以来の「住民さんと近い三宅町議会」をめざしたい。
その為に何をするのかというと「町の様子を伝え、それに対して意見をもらう」これの繰り返しだと考えます。

議会の「使命は二つ挙げられると」『議員必携』という地方議員の仕事をすべて書いたという本にこう書いてあります。
たったふたつです。たったふたつですが、ものすごい責任です。

ひとつは、
役場で行われている仕事がすべて、「法律で決められた通りか、不公平がないか、効率が悪くないか、独断・一人よがりでないか、そんなことをチェックし、監視する」ということ。
議員必携にはもう少難しく書いてあります。
「執行機関の行財政の運営や事務処理ないし事業の実施が、すべて適法・適正に、しかも、公正・効率的に、そして民主的になされているかどうかを批判し監視すること」
百人ほど役場に職員さんがいて仕事をしてくれています。議員は9人です。
僕は、逆に議員が9人で本当にちゃんとチェックできているのか?と自分たちの役割が果たせているのか不安になります。
前年度には、業者の選定で、選ばれたはずの業者が入れ替わるという不思議な現象が起こっています。
その時に議会として、ちゃんとチャック出来たのかという点に関して、今でも不安に思っています。

「自分たちの仕事は見られているよ」という状況を作ることでしたチェック能力は高まっていかないと思っています。ですのでチェック機能を高めるためにも「町の様子を伝え、それに対して意見をもらう」

もう一つの議会の使命
「地方公共団体の具体的な政策を最終的に決定すること」言い換えると「三宅町の具体的な政策を最終決定すること」
町長から出される政策に対してOKという形で決定する。これ以外に、議会から政策を出すことで、町の政策を決定することも出来る。ということになっています。
どちらにしても、「町の現状がこうなっている、と住民さんに伝えて、それに対してどう思うか、意見をもらわないといけない」です。

ですので、私は愚直に「町の様子を伝え、それに対して意見をもらう」ということで、三宅町議会の歴史が始まって以来の「住民さんと近い三宅町議会」をめざしたいと考えます。

直近の課題としては、「大和平野中央プロジェクト」つまり、「三宅町に大学を作る」という話。
新しい奈良県知事の山下さんは、さっそく予算執行の一旦停止を命じました。
しかし実際の事業の停止はヒアリングしてからということ。

記者会見の様子を見ると、こういうことを言われています。
大和平野プロジェクトについては、予算執行の一旦停止を命じた。
直ちにすぐに首長と話をしないといけない。
県立工科大学は必要ない。
少子化の中で既存の大学でさえ学生不足。
工科系の大学は、現在も奈良にある。
今の地域には立地が悪い。学生は大阪に出る。奈良県立大学でさえ奈良県内の学生の数が少ない。
現在は都心部に学生が集まる。あえて奈良県に作る意味はあるのか?と疑問。
反対の理由はこう言われています。

でも違いますよね。
「都会に行きたいという学生を、あえて奈良に集めるのでしたっけ?」
「奈良県内の学生を県内の大学に来てもらってことでしたっけ?」

違います。「スタートアップ」という視点がごっそり抜けています。
「あそこの大学に行けば自由な発想で新しい研究ができる。そして、その研究に資金を出すという投資家も集まってくる」そんな大学を中心としたスタートアップという視点がある町を作る。
当然、自由な発想で自由な研究ができるとなれば、学生だけでなく社会人にも門戸を開いておいて欲しいですよね。リカレント教育なんていう言葉を使っていました。そんな教育機関を作るという話でしたよね。

また、山下知事は、こうも言っています。
「県と市町村との関係は政策ベース。政策が良いものは良い、悪いものは悪いとして、良いものは県としては応援する」
ですので、山下知事に単純に考えなおせと言ってもダメで、政策として話をしないといけません。
三宅町としてはこういう大学が来てこういう町づくりをしたいと聞いたから地元の人は土地を売った。
「単純に、都会に行きたいと思っている学生や、近くの地元の学校がいいという学生が行くような大学ではない、世界からあそこで学びたい、研究したい、そして未来を変えてみたいという人物が集まるような大学を中心としたまちをことを目指している」
こういう話も、現状がこうなっている、と住民さんに伝えて、それに対してどう思うか、意見をもらわないといけないと考えます。

私が、議長という議会のリーダーになれば、議会の使命を愚直に、実現してゆくために、「町の様子を伝え、それに対して意見をもらう」という当たり前のことを繰り返して、三宅町議会の歴史が始まって以来の「住民さんと近い三宅町議会」をめざしたい、そう思っています。

以上です。

長くなったので、新しい役割分担は次の別ページで。
https://wp.me/p8dwob-6qS

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