2023.10.31 食べチョクが考える持続可能な一次産業に向けて 秋元里奈さん

食べチョクが考える持続可能な一次産業に向けて 秋元里奈さん

食べチョクについて
生産者と消費者が直接つながれる「オンラインの直売所」
生産者と消費者が、直接繋がれる

なぜこの事業を始めたか
双子で弟がいる。母と祖母の写真
農業を営んでいるのは私たちの家庭だけ。
少量多品種で育てていた。年間30種類くらい
弟と畑で遊んでいた。どちらが綺麗に収穫できるかなど。
自分の同級生が農業体験に自分のおじいちゃんの所に来ていた。
おじちゃんが先生として農業を教える。誇らしい気持ち

中学生の時に、おじいちゃんが亡くなる。農業が廃業
母から「農家は儲からないから継ぐな」という言葉

そうなんだと思って社会人になる。

金融工学を勉強する。DNAに就職。キン肉マンマッスルゲームを作っていた

たまたま実家の畑に行く機会が合った。
畑でなんかイベントやったら。
昔のことを思い出す
10年くらい何もしていない耕作放棄地。中に入れない。草ぼうぼう
見る影もない。
なんで農業をやめたのだろう。悲しくなった。

そこからいろんな農家のヒアリング
栽培技術がスゴイ。今から農業をやっても追いつけない。
→今頑張っている農家を応援したい

小さい農家だったが、祖父がこだわっていた
JAで流通、こだわりに見合う価格(収入)は無かった
しかし全量買ってもらえる。

食べチョク
3年連続で利用率や認知度など6つのNo.1を獲得
今は農家9千件登録
2019年まで伸び悩む
コロナの影響で一気に増えた

現状
農家の平均年齢は68歳
農業従事者は減少を続ける

94%が中小規模の農家
山が多いので小・中規模()が多い

減っている農家は、で小・中規模(5haまで)の農家
大規模農業は増えている。

農業所得は200万円以下(中小規模農家)

日本の全販売農家は約200万戸
●耕地面積1ha未満を小規模、1ha〜5haを中規模と定義すると94%が小中規模の農家(55%が小規模、39%が中規模)

中小規模の農家はなくても良いとは言うわけにはいかない。

生産者が身近にいない都心では、こだわり野菜の需要は根強く、直接販売の市場は増加。こだわり農家が集まる”青山ファーマーズマーケット”には1日1万人が来場。隣にスーパーがあるにも関わらず

農業生産関連事業の直買所経由販売推移*
日マルシェや地方直売所などの直売による販売市場は増加傾向
日市場規模は1兆を超える

直売所はリアルで行われている
→生産者がそこへ行かないといけない。駐車場の代金。その日は農業が出来ない

コロナによる消費者意識の変化
食材のEC化率は低かった。
中国は10%くらい。日本はまだ5%を切っている。

中小規模の農家が多いが、収入が少ない。
この仕事だけで稼げるようにしたい。
ECが伸びてきた。(コロナの影響もあり)

コロナで多くの飲食店が休業。
生産者の売り先がなくる
しかし
コロナ禍によるV字回復の例
個人宅配向けに舵をきる(茄子の色違い、ピーマンの色違い)
まとめてボックス(定期便)にして個人向けに販売

◎千葉県の野菜の生産者(家族経営)
おまかせ野菜定期便「食べチョクコンシェルジュ」と単発販売を掛け合わせて、食べチョク登録後の農園全体の売り上げが430%

消費者に寄り添うのが上手。何が欲しいとか、どういったレシピがあるか。
リピータが多い生産者が売り上げを上げている。

◎鳥取県の地鶏の生産者
一般には販売していなかった。店舗のみへの販売だった。
加工品を作って販売した。

2020年5月時点で売上が昨年同時期比50%以下だったが、2020年11月時点で昨年同時期比101%にV字回復。
要因:初めての加工品の開発&直販
BtoBからBtoCへ

◎熊本県の真鯛養殖の生産者
2020年3月時点で売上が昨年同時期比80%以下になり、食べチョクに登録。
その後、2020年9月時点で昨年同時期比200%にV字回復。
要因:初めての消費者向け(toC)販売。(切り身販売)

様子を見るのでなく、初めてだったが、状況を見て素早く加工して販売した
= 消費者目線の視点を持っていたという共通点

売上がいきなり上がると内部のオペレ―ションが疲弊する場合がある。
一カ月の注文量が一日で注文が入ったりする。
内部で回す力がある。「注文が増えて質が下がる」問題

食べチョクのサービス
愛着に注目してサービスの構築をしてる
(価格を下げるでなく)
知らない人から買うのでなく、知っている人から(愛着)
お得意様認定(限定商品が買える。生産者を紹介できる「コメント数でなくコメントの内容」100名の客にコメント10件より、10名の客が10件のコメント。リピート率・推薦コメントを書こうとする熱量を数値化)

ご近所出品
特定の生産者が、周りの生産者の商品を売る
自分だけでなく周りの農家と一緒に成長したいという想い
94歳のおじいちゃんの生産物を商品を代理で売る。
その他人のページも作る必要あり。

地方自治体との連携

直接売るからこその努力。
傷まないような梱包(イチゴ、卵などどう梱包する)
(商品を綺麗にする必要はあまりない。)
例:段ボールに直接書く

クレーム対応
多くのうれしい対応より、ひとつのクレームで心が折れる
一時対応は、食べチョクでやっている
当事者同士での解決をやっている所が多いがそれはしていない。
お客さんから生産者に直接連絡できないシステム

食べチョクふるさと納税
5大サイト 返礼品を安く手に入れるかの合戦になっている
この生産者さんのいる地域に還元して欲しい
(その生産者の商品を買いつつ、地域の応援)もともとのコンセプト

〇コミュニティも重視
食べチョクに登録している生産者同士のつながりを重視
リピータナンバーワンの業者さんからの講義。
自分が普通にやっていることが、こんなに評価されると思っていなかった。
実体験の下に、他の生産者に語る教える(クオリティーを上げる)機会。
実は地域をまたいでのつながりがない。
農家と漁師の商品コラボ
他地域のリンゴ農家のつながり

〇生産者が持続可能になることをめざす!!
自然災害で、生産者が被害を受ける。
2020年の3月2日からコロナの支援に入った(最速の対応)

新型コロナウイルスや自然災害などの非常事態に際して、売上の早期入金や販促支援、応援チケットの販売など多角的な支援を実施。

非常事態における生産者サポート
2018年の西日本豪雨で、創業期に支えてくれた方が、豪雨で被災し廃業した。目の前で廃業するのがツライ。その経験があって、一年を待って補助が受けられるが、頑張ってきたのがゼロになる感覚。心が折れた。
コロナの前。ユーザーがいなく200-300分の一の体力だったため支えられず。
その時に来たのがコロナだった。

集まった金額は大きくない(一人500円)が、集まった人は多い。
これだけの人が応援してくれているならと、噴気できる。

小さい会社なので、早く動く。量ではなくて、定性的な声を届ける。

〇SDGsに取り組む生産者の販促強化
未利用魚特集(珍しい)
食品ロス削減加工品
食材使い切りレシピ

取組に賛同いただける企業とのコラボ

物流業者が少なくなる
できるだけ発送の回数を減らす。
「産直だから安いはず」という考えにはフォーカスしない。
「品質が良いから」という点にフォーカスをあてている。安売りはしない。
付加価値のある商品

道の駅とのコラボはない。

道の駅に来るお役さんは安いものを求めている。
道の駅に来た人から「スーパーの方が安い」という声を聞く。

単品(ほうれん草のみ)を売る方が、詰め合わせの方が、売りやすい

月間の最高の売上は、玉ねぎの単品売りの農家
白菜は大変(デカいから)

梱包の工夫
生産者さんにお任せ
品質を一定にするために、マニュアルがある

自治体との事例
食べチョクのプロの農家がいて、その人が講師となる

クレーム対応の例
期待値との差分があると
訳アリ品はクレーム率が高い。「もっとちゃんとしていたものだと思っていた」訳アリ品は、こういうデータを入れてくれとマニュアルがある

贈答品もクレームが多い
値札はつけないなど

食べチョクを飛ばして、生産者とお客の取引はあるのか?
>売上の20%ほどは手数料をもらっている。
食べチョクを通す方が売り上げが上がるというようなk工夫をしている。

お花の花卉類の登録できる
直接買うと長持ちする(産直のメリット)

受注制限を設けることが出来る
一日の配送料は5件までなど
売り切れると予約販売に自動的に切り替えるシステムあり

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