2023.10.30 「常にさらなる進化を目指して―組織づくりとリーダーシップ
帝京大学 スポーツ局 局長 岩出雅之
1980年 年 高校の教員
ラグビーの監督
帝京大学
2009-2017 9連覇 優勝
なぜ強い?
自ら学び、成長する(成長し続ける) 自律型人材育成
チーム30名のうち半分が外人の選手。その残り半分が帝京大学出身
大体キャプテン
人材が育つ組織作り。
心の成長に合わせた指導
マズローの欲求段階(動機づけの源)。
下の階層の生理的欲求などが満たされていないと、自己実現は出来ない。
本人が自分で気づくことが自己実現の基本
試合で興奮してきたら、選手は話を聞かない(届かない)
フィールドは広い。100M 70M
とくに厳しい意見は届かない。
自律した選手のチームにしないといけない
アイデンティティーの確立
どう生きてよいかわからない。
成人発達理論(人間の意識構造の変化)
自己中心 →他者依存 → 自己主導 → 自己変容
階段をうまく登らせてゆくことが大事
ウンチクではなく現実
「きっとできる」という成長マインドセット
言われたことしかしない → whyなしの指示だから(上から言われたら従うしかない)
反論しない。何を考えているの? →
フィードフォワードが大事(フィードバックではない)
これで行くけど大丈夫?(先に確認する)
関係性(仲間意識はある)
試合に出れない仲間のためにやろうぜ!
挑戦度の低い和気あいあいは、目指すところではない。
あなたの組織は大丈夫か?
「お金で来ている人は正直使えない」
理念によって集まってきたスタッフは頑張ってくれる。
おカネもうけをして欲しいが、理念が大事
ダブルゴール(優勝したい・ラグビーのレギュラーになる + 未来の目標)をもうける
伴走する(上級生が下級生に伴走する。リーダーシップの練習)
リーダーは一人だとしてもリーダーシップはみんなが持てばよい
enjoy: en作る joy喜び 苦しい時もenjoy。楽しいだけではない
人材育成の3つのポイント
関わり力を高める こと
1.心理的安全性
2.支援(伴走)
3.経験学習サイクル
三要素が密接に結びつくことで「強い組織」を作り上げてゆく
1.心理的安全性
仲良しグループではない。ケンカしているようで話はする。
忖度などなし。
生産性が高いチーム
優秀な人材をあつめている組織より
・協力し合っている・心理的安全性が高い。
有能性 < 集合知
相互信頼は、心理的安全性から作ってゆく。
「はいはい」という人は考えていない。
考えている人物は、何か言い出す。
先輩の顔色をうかがっているなどは、集中力がないのでパフォーマンスが悪い。
やりがい・成長・幸せを感じる組織作り well being
「時代の流れ」
個と組織の関係性が逆転
採用する側が頑張らないといけない時代
心理的安全性は、目的ではない。環境の一つ
心理的安全性を高めても、「ぬるい」グループでは意味がない。
「学習する」(自律・挑戦・成長・ラーニングゾーン)
心理的安全性の作り方
脱・体育会系
管理と放任の間(関係性の高まる組織作り)伴走・余裕作り
チームの心理的安全性
挑戦の総量を増やすには、
挑戦しやすい環境の整備
心理的安全性の確保
失敗=未成功 3つに分類
1.防ぐことのできる失敗 → 防ぎましょう
2.複雑な失敗 → ひとつの事だけをガンバル。複数を求めない
3.知的な失敗 → 失敗の経験が多いほど成功する
わかるを増やす
事前共通了解 (フィードフォワード
内省 リフレクション メタ認知
速やかに フィードバック 客観的事実を知る
まずは自分から始めましょう
学び続ける・変わり続ける力 ―アップデート―
質問
今の子どもは、相手の良い所を褒められない。
>あいさつも出来ない。大学一年生が多い。
圧力で挨拶していただけ。
監督が玄関で掃除しているという小芝居をする。
一年生。挨拶もしない・
二年生。挨拶して逃げようとする
三年生。変わりますと、掃除をしてくれる
四年生。もう終わってます、と言う
内省をさせることが出来る指導者が少ない。
1.事実(何が起こっているのか)← 重要(
2.背景(なぜ?起こっていのか)
3.改善(どう対処するか)